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ファイアーエムブレム異伝
狂神の娘 第6話「SLEEPINNG LADY」 1『手紙、セリスからシャナンへ』 拝啓、イザーク国王シャナン殿下へ・・・ という堅苦しい挨拶は抜きにして、元気にしている? あの戦いから、一年が過ぎたね・・・グランベル、アグストリア、 シレジア、トラキア共和国も大分復興の兆しが見えてきた・・・ 私も日々忙しい日々を送っている・・・その合間に思い出すのは やっぱり解放軍でみんなと暮らしていた時の事だ。 大変だったけど、とても楽しい日々・・・ 大変な事もあったけど今はとてもいい思い出・・・ リノクの事だけど・・・変わりないでしょうか? 式を挙げるときには呼んで下さい・・・ イシュタルとユリアを連れて来ます。 敬具 セリスからシャナンへ 「ふふ、元気のようだな・・・」 「誰からの手紙ですか?」 「セリスからのだ」 「え!・・・本当ですか?」 「ああ、本当だ。ラドネイ・・・スカサハとはどうだ?」 「え・・・え、えと」 「ふふ・・・展開なしか、いい加減結婚したらどうだ?行かず後家になるぞ?」 「むっ!」 「冗談は置いて、どうした?」 「あ、はい・・・シレジアから、セティご夫妻が」 「そうか・・・客室に通してくれ」 「あ、はい」 イザーク城 客室 「久しぶりだな・・・二人とも」 「はい、シャナン殿もお変わり無く」 「ああ、どうしたんだ?」 「ええ、色々と・・・リノク殿は?」 「・・・まだ寝ているよ」 「そうですか・・・あの戦いを後世に残そうと思って・・・ 色々な国を回っています」 「成る程、少し待ってくれ・・・」 数分後 「これで良かったら、使ってくれ」 「これは?」 「日記帳だ・・・私のな、あの戦いだけは記してある」 「いいのですか?」 「ああ、それは戦況や転戦のルートを書き記した日記だ」 「助かります・・・最後も書かれているんですね」 「ああ、最後の戦いだったからな」 「・・・そうですよね、ユリア皇女に隠された事実・・・ それにユリウス、いや、ロプトウスとの決着」 「ああ、あっけなかったらしいな・・・」 「そう聞いた。あの時残ったのはバーハラに残っていたのは 力のないロプトウスだけだった・・・」 「ああ、そして何事もなかったように平和が来た」 「・・・いや、まだ来ていない」 「そう・・・ですね、まだヴェルダンは平定されていない」 「・・・そうだな、だが・・・もう少しだ」 「ああ」 「そうそう、今日は泊まっていくといい、日も落ちたしな」 「そうさせていただきます」 2『近状報告・・・イシュトーからイシュタルへ』 そちらも忙しそうだな・・・イシュタル、 此方もなかなか忙しい・・・ ・・・6侯爵家も無事に何事もなく収まり、後もう少しだな。 実際政治という物は苦労させてくれる・・・ だが・・・もうひとがんばりだ。 お互い頑張ろう・・・イシュタル 追伸・・・子供が出来た。暇が出来たら来るように イシュタルへ・・・
「ふふ・・・」 「どうしたんだい?」 「イシュトー兄様からの手紙」 「どんな手紙だった?」 「お子さんが出来たんですって」 「そうなんだ」 「ええ」 「イシュタル・・・」 「何?」 「今、片づけてる仕事を終えたら、行こうか・・・」 「ええ・・・」 「リノクは何時になったら目を覚ますんだろうね・・・」 「そうですね・・・大分平和になったのに、でも・・・」 「でも?」 「目が覚めた時はきっとあの時みたいに 『おはよ!』って言ってくれるよ、きっと」 「そうね・・・」 コン コン 「入ってもいいよ」 「お兄様!ラナから手紙が来ましたわ!」 「久しぶりだからね・・・」 「はい!」 「と言うことはヴェルダンは平定できたのかしら?」 「ええ、義姉様。祝賀会があるので出席して欲しいですって」 「そうか、だったらこの仕事を終えて、 ヴェルダンへ行った後にフリージに行こうか?」 「「はい!」」 3『胎動』 ヴェルダン国内 某所 「お頭!、姐さん!!」 「どうしたんだい?」 「すげぇ情報がはいりやした!!」 「話して見ろ」 「へ、へい!グランベル、アグストリア、シレジア、 トラキアの各国王やその重臣達を集めて祝賀会をやるそうですぜ!!」 「ほぅ・・・何処でだ?」 「へい!ヴェルダン城らしいです」 「そうか・・・ご苦労だった。お前は休め」 「へい!」 「リリス・・・どう見る?」 「・・・チャンスね」 「ああ、ここで上手くやれば・・・また俺達傭兵の戦いの場が出来る」 「ええ、私達の居場所が出来る」 「そうだな・・・リリス」 「何?ヴォルガング?」 「不器用な性格だな・・・」 「貴方こそ・・・」 「はは、と言うよりか・・・」 「ここにいる連中」 「全員不器用だな」 「「「「はは、ちげぇねでさぁ」」」」」 「幸い神器は、自ら封じてくれている。奴らが全員ヴェルダン城に集まった頃に 襲撃をかける・・・いいな?」 「「「「「へい!」」」」」 「でもね・・・アンタ達死ぬんじゃないよ? あたしゃ、何も残ってないけど・・・アンタ達には」 「へへ、分かってますって姉御、俺達は傭兵 引き際ぐらい心得ていますって!」 「そうだったね・・・」 「姉御こそ・・・死なないで下さいよ!」 「そうそう、姉御がお頭と俺達を拾ってくれなきゃ、 俺達ゃ行き倒れて死んでいたんですからね!!」 「いいや、あたしこそ感謝しなけりゃね・・・」 「姉御?」 「あたしは・・・用が済んだから捨てられたのさ、実の父親にね・・・ アンタ達がいてくれたお陰で人間としてどうやって生きていけばいいのか・・・ それを・・・アンタ達が教えてくれた。有り難うよ」 「そんなんじゃねぇよ、姉御・・・それは姉御が見つけたんだ。 そりゃ、姉御にあの糞野郎の事を聞いた時本気でむかついたからね」 「・・・」 「それに・・・姉御みたいな美人が人形みたいになってるのを 見たくなかっただけだよ」 「アンタ・・・」 「リリス・・・それにな、此処にいる漢共はなあんたに惚れてるんだ・・・ 勿論、俺もな・・・最後に一華咲かせようじゃねぁか!!」 「ふふ、そうだね・・・アンタ達の命預かるよ!!」 「「「「「「「「「応!!」」」」」」」」」」 「野郎共!あの戦いで散っていった、 傭兵共の為に最後の大暴れだ!!気ィ抜くな!!」 続く 後書き リノク「んで・・・私はまだ寝たままなの?」 作者「ああ、次で起きる」 リノク「ふーん、最後当たりはどこぞやのOVAガンダムの最後臭いね」 作者「ぎく」 リノク「ふふ、それは置いて次はどうなるの?」 作者「次回予告を用意している」 リノク「え?そうなんだ。準備いいね」 次回予告 動き始める。真の戦い、そして・・・ 「自分の夫助けに行くのに理由がいる?」 目覚める女、そして運命の双子は再会する。 「これはカオスの命?」 「違う、これは私の意志よ!」 交差する意志 「リリス・・・教えて、後何人、人を殺せばいいの?」 「え・・・?」 「後どれだけ、人を殺せば済むの?」 「・・・」 「教えてよ・・・リリス」 「なら!戦いにしか生きる事が出来ない者はどうするのよ!!」 終焉 「・・・ただ哀しいだけよ」 「ふふ、何を言っている。我が娘よお前の不幸の原因は私にあるのだぞ?」 「だって、あなたはそうやって何かを嘲笑し、誰かを傷つけないと自分を表現できないから・・・」 「故、哀れむか・・・だからといって、我はどうしようもないぞ?」 「そうね・・・貴方には勝てない、でも・・・乗り越えることは出来る、だから私は・・・負けない」 再会 「シャナン・・・じゃなかった。あなた・・・ただいま」 「おかえり、リノク」 次回 ファイアーエムブレム異伝 狂神の娘 一部最終話 『真(まこと)の勝利者』 |