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1『夢か現か』 パチパチ 焚き火の周りで私達は円になって話していた 「それでね・・・お兄さまはねネールの頭を持ってた本の角でガスっと」 「うわっ痛そ・・・でもしょうがないか」 「何でだよパンドラ!!」 「だって・・・覗いてたんでしょ?」 「うっ・・・何の事だ?」 「ノヴァの着替え」 「二度と見てねぇよあんな幼児体型」 ガスッ!! 「痛てぇ!!何石投げてんだよ!!ノヴァ!!」 「うるさいわね!!何でしってんのよ!!」 「そりゃ・・・見たからな」 「ネール」 「何だよバル・・・って!ティルフィング納めろ!!」 「その騎士道に反した行い・・・ゆるさん!!」 「俺は騎士じゃねぇ!! 「ならば、男としてその行為!!許すわけにはいかん!!」 「バルド」 「何だウル?止めるな」 ギリリリ 「手伝おうか?」 「有り難い」 「止めろウル!!イチイバルはマジで止めろ!!素敵に死ねる!!」 「黙れ!!女の敵!!」 「まぁまぁ・・・」 「止めるな!パンドラ、此奴は恐らく私のも・・・」 「みてねぇよ・・・後が怖くて覗き見できるか」 「何か言ったか?」 「いいや、でもパンドラのは見たぜ・・・んー良い物見させてもらいました。 出る所出てて、引っ込むとこ引っ込んでて」 「ネール」 「んなんだ?パンドラ?」 「正当な評価ありがとう」 「いやいや、俺は嘘はつきたくないんでね」 「インキュバスとサキュバスどっちが良い?」 「個人的にはサキュバスの方が・・・って!召喚魔法使うな!!」 「それても流星剣か月光剣が良いか?」 「げっ・・・オード、頼むからバルムンク納めてくれ」 「私の恋人の裸を見たな・・・」 「・・・ご免なさい」 「それくらいにしたらどうですか?」 「ブラギ、でもさ!」 「どんな破廉恥な者でも神は見捨てたりはしませんよ懺悔さえすれば」 「ブラギ・・・それフォローになってい」 「フォローするつもり無いですから、神の前で懺悔しなさい」 「何やってるんだか」セティが私達のやり取りを見て呆れながら竪琴を弾いている 「待ったくだ」 「ヘズルはどうするんだ?」 「何がだセティ?」 「未来(あした)の事だ」 「ふっ、さぁな・・・俺達はただ駆け抜ける事しかできないだろ? もし終わっても俺は妻と平和に暮らすだけだ」 「そうだな・・・僕たちはその為にこの力を得たんだから」 「確かにな我等は暗黒神を倒すために戦っているのだ・・・ 人々に光を与えるために」 「そうだな、ヘイム、トード」 「ファラか・・・」 「見張り交代だ」 「そうか・・・俺が出ようダインは?」 ヘズルはミストルティンを携え立ち上がる 「まだ見張りをしている」 「そうかならば俺が交代だと知らせてくる」 「分かった・・・」 「何事もなく明日が来ればいいんだけど・・・」とヘイムが呟いた 2『自己考察』 レンスター城 朝 リノク研究室 そして目が覚めた・・・ 「何なの・・・あの夢は?私の?それとも私に似たパンドラという 女性(ひと)の夢?」少なくとも私は異性を愛した記憶はない・・・ それどころか過去の記憶すらない・・・それとも・・・ 「私には『過去』が無いのかしら・・・?」 少なくとも仮説としてはそれは成り立つ、 もし私と言う存在概念が何者かに創られて技術や技・・・ そして力を備えさせたが・・・失敗してどこかにうち捨てた。 だがそれは矛盾が生じてしまう。 恐らくこのユグドラル大陸と言う大陸には私以上の技術を持つ者や 魔法による人造人間(ホムンクルス)を創るまでの技術を持つ者がないはずだ。 そして一考 「私は過去の女なのかしら?」少なくともヘズル、バルムンクの単語は 『私の』記憶の中に存在する・・・彼らつまり所有者や子孫曰く 百年と少し前の話らしい、つまり・・・あの夢が私の夢であるならば 私は聖戦士に協力した者の一人と言うことになる・・・ だが・・・そうであったならば私は何故現在(いま)にいるのだろうか? そして何故パンドラ・・・つまり私(と仮定しよう)とオードは 結ばれることは無かったのだろう? 少なくともあの雰囲気では彼と彼女は恋人同士であると断言しても良い・・・ コンコン 「リノク朝食だよ!」・・・今日はフィーが当番なんだ 「分かったわ・・・今行く」 私はベットから起きあがり服を着替え、そしてドアを開ける。 「おはよう、リノク・・・どうしたの?」 「え?何が」 「えっ・・・だって目が赤いし、泣いた跡があるわよ」 え?そう指摘され私は顔を触ってみる・・・ 「確かに・・・」 「何かあったの?私でよければ相談に乗るけど」 「ううん・・・大丈夫よ、それにこの涙は私には覚えがないもの」 「え?そうなの」 「ええ、少なくとも『私は』ね・・・」 「???」 「ふふ、少しだけ難しいかしら、行きましょう、 一日は始まったばかりなのだから・・・」
ファイアーエムブレム異伝
狂神の娘 第3話「トラキアの竜騎士」 3『漢散る』 コノート城 謁見の間 「ブルーム!」リーフは謁見の間に着くや否やこう叫んだ。 「ついに来たか・・・レンスターの小僧」 「ああ、お前を倒しにな!!」 「そうか・・・だが小僧今のお前では儂には勝てん」 「何!!」 「もう一度言ってやろうか?『小僧今の貴様では儂に勝てん』と言ったのだ」 「やってみれば分かる!!」光の剣でリーフは彼に斬りかかるが・・・ ガキィン!! 彼の来ていたフルプレートの一部分である ガントレットをはめた右手でその剣撃はふさがれる。 「わからんのか?貴様の技は迷いと焦りそして王子という重圧によって 鈍っている。現に魔道を扱う儂に剣を受け止められているではないか」 「黙れ!!」 「そして・・・怒りは隙を作る」そして左手でリーフの腹部を殴る バキャ!それを食らってリーフは吹っ飛ばされる 「・・・何故魔法を使わない!」何とか立ち上がりながらリーフは叫ぶ 「ふん、知れた事を貴様ごときに使う価値がないからだ・・・ 最も解放軍の盟主殿には全力を持ってお相手したいがな」 「貴様!リーフ王子を」見守っていたフィンが飛び出そうとする。 だがそれはしてはいけない 「駄目よ・・・フィン」私はそれを手で制す 「リノク、止めないで下さい」 「いいえ、止めるわ、あの戦いは彼の試練よ・・・ 誰も手を出す事は出来な、いいえしてはいけないのよ」 「其処の女・・・名は何という?もしや・・・」 「私はリノク、でも今は私と話をするべきではないでしょう? 彼とするべきなのでは?」 「そうであったな・・・パンド・・・いや、リノク」え? 「話は済んだか?ブルーム」 「ほぅ、見上げた根性だ。人の話に割り込まないとはな・・・」 「考え事をしていた」 「ほぅ」 「ブルームお前に尋ねる」 「なんだ?」 「なぜお前は戦う?」 「無論民の為だ」 「ならば何故!帝国に忠誠を誓う!!」 「笑止!!貴様らが確実に平和な世界を創り出すとでも思っているのか!!」 「何!!」 「貴様らは正しいことをしているのだと思うだろう! だが貴様ら解放軍が軍を挙げただけでも不幸になる者はいるのだ!!」 「・・・」 「その表情では分かっているようだな・・・答えて見よ!!」 「民衆だな・・・」 「その通りだ・・・どんなに正しき戦であろうと貴様らが、後の者達 が聖戦と言おうとコレは戦争だ!罪なき者!弱き者!我等王族が護るべき者が 『戦争』という理不尽な暴力によって蹂躙され、殺されるのだ!! だからこそ儂は悪であろうと民が生きられるのならば悪に忠誠を誓う!!」 「・・・確かにお前の言う事は一理ある。 王族は民を護らないといけない・・・だがそれで良いのか?」 「・・・」 「俺は未熟だし、助けられてばかりいる・・・でもこれだけは言える」 「戦いは破壊を生むだけだ。でも・・・奴らがロプト教団はそれ以上の悲しい目を 民に与え、人を不幸にしている!それは否定できない事実だ!!」 「そうだな・・・安心した」 「なに・・・?」 「解放軍はお前達のような者の集まりでな・・・決着をつけよう、 いやお前の志と儂の志どちらが強いか・・・そして儂を越えることが出来るか!!」 彼はそう言い終え、トローンを開き詠唱に入る。 「わかった・・・俺は貴方を越えてみせる!!」リーフは光の剣と レヴァスティンを抜いて走り出した。そして・・・ ズシャ ブルームが地に伏した 「何故だ!!ブルーム!!何故避けなかった!!」リーフは彼に走り寄る。 「王子貴様の目だ・・・」 「眼?」 「そうだ・・・その眼だ若き日の儂が忠誠を誓った・・・ 理想に燃えていたアルヴィス閣下に似ていた。そう・・・ より良い世界を作りだそうとした時のな」 「・・・」 「王子・・・今の閣下のように成りなさるな、 その事を、ゆ、努々忘れないように・・・」 「「「お父様!!」」」フリージ家の三人が彼に走り寄る。 「おお、テニィーにイシュトーイシュタルか・・・」 「・・・嘘でしょ?」 「済まないな・・・お前達に重荷を遺すことになって・・・」 「全くです!!父上生きて責任をお取り下さい!!」 「泣きながら言っても、迫力はないぞ・・・イシュトー」 「お父様・・・」 「いいのだよ、イシュタル、フリージ家の罪、 儂の命で精算できるのなら・・・ゴフっ!安い物だ」 「お、お父様・・・」 「最後には義父と呼んでくれたか・・・兄には会ったのか?」 「はい・・・とても良くしてくれます」 「そうか、そうか、ごふっ!ティルテュの事は済まなかった・・・ 儂にはああする事しかできなかったのだ・・・本当に済まぬ」 「・・・それも母は理解していると思います」 「そうか・・・」 「イシュタル!!・・・みんな無事か!!」セリス・・・ 「イシュタル・・・」 「分かっておりますお父様」と言って イシュタルはセリスを連れてブルームの前に座らせる。 「お初に目にかかれますね・・・セリス皇子」 「はい、ブルーム王」 「・・・いい眼をしておられる。真実を見定る眼だ」 「いいえ、まだまだです」 「謙遜なさらなくても良い、貴方なら任せる事が出来る・・・娘達を・・・」 手をセリスに差し出す 「分かりました。精一杯護って見せます」 そしてセリスはその手を握りそれを約束する・・・ 「有り難うございます・・・もう憂いはない、娘達よリーフ王子を恨むなよ・・・」 といってブルーム王は息絶えた。 「お父様?お父様?嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「イシュタル・・・」 「セリス、私は私は・・・」 「泣いていいと思うよ・・・悲しい時には泣きやむまで抱きしめて上がるから」 「・・・ありがとう」と言ってイシュタルはずっーと泣き続けた・・・ セリスの胸の中で泣きやむまで・・・ 4『シレジアの勇者』 マンスター市街 数時間後 「セティ様!!」斥候が戻ってきた。 「どうしたんだ?」 「ブルーム様が!!」 「そうか・・・」 「どうにかならなかったのでしょうか? あの方は正に王と呼べるお方でしたのに・・・」 「そうだな・・・だが彼なりの考えがあったのだろう、 それを私達が否定する事は出来ないよ」 「・・・そうですね」 「ああ、念の為トラキアとの防衛戦の準備をしてくれ・・・ 女子供そして、老人を安全な場所へそして戦える者は弓を持って準備だ」 「はっ!!」 「数時間すれば解放軍も来る・・・それまでいい」 「分かりました、各員に伝えてきます」 「ああ」私の言葉を聞くと斥候は即座に持ち場に着くように急がせる。 「惜しい方を亡くしたな」 数週間前 コノート城 「何用ですか?かの反逆者を自分の城に迎え入れようとは」 「そう、自己をけなす物ではないと思うが・・・ フォルセティの継承者そしてマンスター解放運動の指導者」 「分かりませんね・・・何故其処まで分かっていて、私をこの城に?」 「なに・・・1つ、いや色々と情報をな」 「ますます分からない、確かに貴方は賢君、 王の中の王とまで民に賞賛された者だ。その貴方が何故?敵である私を?」 「・・・まず1つ、マンスターから兵を引く」 「は?」 「マンスターから兵を引く」 「その行為はどの様な意味を成しているのか分かっているのですか・」 「無論、分かっておるよ・・・と言うより閣下直々にな」 といって彼は私に1つの書状を見せる。 「ヴェルトマー家の紋章にバーハラ王家の紋章!」 「騙すつもりもない」 「何故これを私に?」 「君がマンスターの指導者で君が信頼できる人物と見込んでのことだ」 「やはり・・・」 「そうだ・・・ロプトウスだ」 「ならば何故!皇帝自体がロプトウスを!!」 「・・・君は自分の両親を殺せるか?」 「・・・出来ません」 「そう言うことだよ、どんな人間でも自分を生み育ててくれた者を 殺すことなどできはしない」 「親もしかりだ・・・どんなに邪に染まろうともそれを助けることが出来なくて、 邪に染まっても子を殺す事などは出来はしない」 「ですが!それは聖戦士の宿命に逆らう事に!!」 「セティ殿・・・貴君はまだ若い、そのような事は儂見たいな爺が言うものだ。 貴君は仮にもフォルセティの使い手だろう?」 「確かに・・・」 「風を使う者がその様な固まった考えをするのはどうかと思うぞ? 『風の使い手は物事を全ての視点で見て真実を見る』君のお父上からは そう聞いたがね・・・」 「父を知っているのですか?」 「ああ、バーハラの悲劇の時にね・・・君の一家を匿ったことがある」 「何故なのですか?」 「私の父の事は知ってるね?」 「はい・・・」 「ろくでもない人物だったよ、野心の為何もかもを犠牲にした愚かな男だよアレは」 「随分自分の父が嫌いなのですね」 「いや、そうでもないさ・・・恐らくアレがいたお陰で今の儂があるからね」 「・・・?」 「反面教師と言う奴だよ」 「成る程」 「話を本題に戻そう、マンスターは君達が治めると良い、だが・・・」 「分かりました。そちらの兵を『追撃するな』ですな?」 「物分かりが良いな、そして・・・君に朗報がある」 「朗報ですか?」 「解放軍が軍を挙げた・・・今はイザークを解放して進軍中だ」 「・・・そうですか」 「やはり・・・君は儂が見込んだ人間だ」 「は?」 「君は戦が嫌いなんだろう?」 「ええ、戦はに何も生みません」 「だが・・・変わる必要があるかもしれん」 「そうですね・・・この闇の時代を・・・」 「そして解放軍の軍師は誰だと思う?」 「オイフェ殿ですか?」 「いいや、君のお父上だよ」 「何ですって!!」 「落ち着きたまえ」 「はい・・・済みません」 「だがマンスターが独立したらどうなるか・・・」 「ええ、その事については心配無用です。トラバント王には話はついています」 「ほぅ・・・手早いな」 「ただ・・・彼が約束を守るかそれが心配です」 「それはないだろう」 「?」 「彼は傭兵だからな」 「どういう意味です?」 「傭兵は騙し討ちはするが・・・裏切りはしないなぜだか分かるね?」 「信用問題ですか?」 「その通りだ彼らは自分の命を担保にして自国の民を養っている。 そんな漢が裏切ると思うか?」 「確かにそうですが・・・」 「まぁ・・・『もしか』があればそれは手違いだろう。詫びには来る」 「そうですね・・・色々と有り難うございました」 「いや、こちらこそ未来を憂う者と話し合いが出来て嬉しかった」 「此方もです。あと最後に聞かせて下さい。 父は貴方の元に来た時何か言ってましたか?」 「・・・そうだな『仕方がなかったんだ』と呟いていたのが印象に残っている」 なにが仕方がなかったんだ?父上・・・ 「そうですか・・・」 「ああ、忘れていた。ティニー」 「何でしょうか叔父様」 「悪いが聖戦士の記録を持ってきてはくれないだろうか?」 「はい・・・わかりました。」 「あの子は?」 「姪だよ・・・ティルテュのな・・・」 「聖戦士の記録でしたね何故それを私に?」 「・・・そうだなイード神殿にある者が封じられている」 「人ですか?」 「ああ、自由解放軍の中で一番の力を持った者がな・・・」 「え?それは一体?」 「見てもらったら分かる・・・もしかするとそれが目覚めて暴走すれば ロプトウスなどは問題にならない事態が起こる」 「何を封じているのですか?」 「カオスの血を引く者だ」 「カオス・・・?」 「どこかの国の言葉だ。その存在その現象それらの総称だ」 「聞き慣れない言葉ですね・・・」 「だろうな・・・儂でさえソレを読んだ時はその記録の信憑性を疑った物だ」 「・・・どういう物なのですか?」 「そうだな・・・カオスとは『あり得ない事を可能にする事』や 『確率を無視した存在』を司る神だと言われてている」 「・・・つまりそのカオスは何でも出来ると言うことですか?」 「ああ、トードが諸した記録では不確定存在と書いてあった」 「不確定存在・・・」 「更にその者の力は凄まじい物があった」 「どれ程までに?」 「地獄の煉獄を呼び出し、地獄の番犬で敵地を蹂躙し、 そして全ての現象使いこなしていた。美女だと」 「美女ですか・・・?」 「そこら辺はなかなかユーモアが入っていて良かったが」 コン コン 「お待たせいたしました」 「ありがとうティニー、紹介しておこうセティ殿だ」 「あ、は、初めましてティニーと申します」顔が赤いな・・・風邪なのだろうか? 「初めまして、セティと申します」 「くくく、ティニー惚れたか?」 「えええええええええええええええ、と叔父様?」 「セティ君もどうだね?」 「どうといわれても・・・綺麗な方ですね」ううむ、胸の鼓動が早くなってるような 「ああああ、有り難うございます。でででもイシュタルお姉様の方が・・・」 「ふふ、そう自分を卑下するな十分お前は綺麗だ」 「あ、あの聖戦士の記録は?」 「そうだなティニー」 「はい」 「渡してあげなさい」 「セティ様これが聖戦士トードの記録です有効に使って下さい」綺麗な手だな・・・ 「確かに有り難く使わせていただきます」 「ところでセティ殿」 「なにか?」 「失礼かもしれんが、婚約者とか心に決めたお相手はおりますかな?」 「いえ、別に」 「そうですか・・・でしたらうちのティニーを貰ってやってくれませんかね?」 はぁ?このお方は何を考えているんだ? 「お、叔父様?」ティニーさんも驚いているじゃないか・・・ 「どうした?ティニーは嫌か?」 「嫌ではありません!!むしろ私はこの方が一目で好きになりましたわ!!」 えっ?・・・そうなのか・・・少し嬉しいな 「それならば・・・」 「そう言う問題じゃありません!!セティ様の気持ちはどうなるんですか?」 「どうなんですか?」うわっいきなりか? 「私ごときには勿体ない話ですが・・・有り難くと言いたいところなのですが」 「が?」 「私事がまだ残っているんです。それを終えたら是非お受けしたいと思います」 「そうですか・・・それならば仕方ありませんな、 ではそういたしましょう、後お願いがあります」 「私に出来る事ならば」 「もし私が死ぬ事になったら、ティニーの事を助けてくれますか?」 「・・・はい、全力を尽くします」 「頼みましたぞ婿殿」ああ、そうだった。 「確かに・・・」 帰るとき凄まじい音の雷が落ちてきたような気がするが それは見なかったことにしておこう・・・ 「セティ様!」 「どうした?」 「配置完了しました」 「分かった」 悲しい事だが、その備えは無駄にならなかった。 5『竜騎士アルテナ』 ミーズ城 城内 「御屋方様」 「どうであった?」 「親方様の御推測通りでございます」 「そうか・・・お前は休め」 「はっ」 「やはりそうなりましたか・・・父上」 「ああ、フリージは落ちた・・・惜しい漢を亡くしたな」 「どうなさるおつもりで?」 「アルテナ、お前に視察を命ずる。解放軍がどの様な経路を取るのかをな・・・ 後一人の女を探してくれ特徴は黒髪に赤い眼か金色の眼の女だ」 「父上それは一体解放軍の行動の視察は納得できますしかし・・・」 「そうだな・・・女の件は俺の私用と考えておけいいな」 「それならば行って参ります」 カッカッカ 「父上何故あのような?」 「先程イードに行って来た」 「まさか・・・」 「そうだアリオーン・・・封が解かれていた暗黒魔法でな」 「パ、パンドラの復活ですか!」 「ああ、そうなれば国1つのレベルの話ではない、 そして上手くいけば平和的交渉でトラキアを・・・いや民を養っていけるかもしれん」 「それ程に?」 「ああ、彼女は可を不可にし不可を可にした女だと書かれていたからな・・・」 「確かに・・・このやせこけたトラキアの土地をどうにか出来る可能性がありますね」 ミーズ城前 「皆の者今回は偵察だけだ荒事は起こすな!!良いな!!」 「「「「ははっ!!」」」」 「・・・アルテナ様納得いきません!!」 「どうしたマイコフ」 「なぜ、あのような小都市などと和平を結ばなければ行けないんですか!!」 「わからんのか?」 「分かりません!!」 「マンスターは交渉場所だ」 「交渉場所ですか?」 「ああ、解放軍とのな」 「しかし!!」 「閣下の指図に逆らう気かマイコフ?」 「いいえ!閣下のためです!!者共続け!!マンスターを落とす!!」 「止まれマイコフ!!」 「止まれません!!我が正しいと思う者はついてこい!!」 「ええい!仕方あるまい!皆の者!続け!裏切り者を斬る!!」 私は父上から賜った特別な槍を振りかざしマイコフに迫った。 マンスター 「セティ様!」 「来たか・・・迎え撃て!」 ピュン ピュン ピュン ピュン と民兵が弓矢を撃ち放つ 「何!我々のぐは!!」矢の直撃を受けその男を始めとし次々と竜騎士を撃ち落としていく 「セティ様!」 「なんだ?」 「敵将らしき人物が!!市内に!!」 「分かった私が其奴を倒す!指揮はお前に任す!出来るな?」 「はい!やって見せます!!」 マンスター市街 どこだ・・・何処にいる? 「セティさま」こども? 「どうしたんだい?」 「えーとね、おかあさんのところにねよろいきたひとがきてね、 ぼくひっしににげてきたの」なに! 「その鎧は何処に?」 「えーとねあっちだよでもね、りゅうにのったおねえさんが そのよろいのひととたたかってたよ、 だからおかあさんもぶじなんだ」竜騎士が? 「そうか・・・よかった」と言うことは・・・ そのジェネラルの暴走と考えるのが妥当か・・・ 「君は隠れていなさいいいね?」 「はい!セティさま」それを聞くと近くの民家に子供は隠れたこれでいい、 キィィィン 鳴った? 「フォルセティが?こっちに行けと?いいだろう」 マンスター広場 「ちっ!」 「流石にアルテナ様でもこの弓には勝てないようですな・・・」 「貴様!その様なことをしていいと思っているのか!!」 「なに・・・構いませんよ、貴方はどんなに頑張っても 王家の人間ではあり得ない、 そしてゲイボルクの使い手だけと言う理由のみで育てられた貴方ならば」 「なんだと?」これが・・・ゲイボルク? 槍騎士ノヴァが使っていた・・・あの神器だと? 「分かっておられないようですな? 貴方はレンスター王国の生き残りの一人アルテナ王女なのですよ!!」嘘だ・・・ 「嘘だ・・・」 「ならば尋ねればいいあの世で貴方のお父上にね!!」 『風よ我が敵を切り刻め!!』 ズシャ 「トルネード?いや違う・・・フォルセティ」鳴ってる キィィィン ゲイボルクが・・・ 「訳を説明して貰おうか?アルテナ王女」 「セティ殿か・・・済まない此方の暴走だ」 「分かった、詳しいことは後で説明していただくよろしいな?」 「ああ、この騒ぎを治めるのが先だ」 今の私はトラキアの王女だ・・・もしレンスターの者であっても父上と兄上に 愛された日々は消して偽りではない 「アルテナ様!!」 「どうした?」 「解放軍が!!」 「分かった」 「説明は後日手紙で連絡させていただくよろしいか?」 「ああ、それでいい」 「それでは失礼する」 マンスター郊外 「引きなさい・・・」 「引くことはできん」 「そう・・・死ぬ覚悟は出来ているの?」 「トラキアの男はその覚悟は出来ている!!」 「そう・・・」 ピシュ 「何をしている?抜け!!」 「もう抜いたわ」 「何!」 パキィン!! 「なっ!剣が!!」 「『無撃』というの・・・この太刀は読めない」 「其処までだ者共!」 「ア、アルテナ様?」 「引け・・・マイコフは死んだ同じようになりたいか?」 「わかりました皆の者引けぇい!!」アルテナと呼ばれた女性の命によって あちらこちらで戦っていた竜騎士達が撤退していく・・・ トラバント 戦いはこれで終わりね 「私はリノク貴方の名前は?」 「私はアルテナ竜騎士アルテナだ」 6『トラバント』 2時間後 マンスター市街 「解放軍の方々歓迎いたしますと言いたいですが、約束事があります」 「何でしょうか?」 「トラキアとの戦闘行為を一切禁止させていただきます」 「それは何故?」 「このマンスターはトラキアと平和条約を結んでおります。ですので此処の滞在と物資の補給をしなさるおつもりならそれは護っていただきます」 「護れなかったら?」 「即刻このマンスターから去っていただきます」 「そうだろうね、わかったよそれを受け入れよう」 「有り難うございます」 「話は付いたようだな」 「ええ、トラバント殿」 「貴方がトラバント殿ですか・・・」 「ほぅ貴様があの漢の・・・成る程いい眼をしている」 「何のご用ですか?」 「なにまずは先程の件だ詫びとして、ミーズを明け渡す、マンスターの者にするか解放軍の物にするか好きなようにしろ」 「随分と破格な詫びですね?」 「条約を反したからな、これで済めば安い物だ」 「でもそれだけではないでしょう?それに貴方はグングニルを持っていない、争う気はないはずだ」 「ふっ、聡いな用件を言い渡すトラキアは解放軍と和平を申し出たい、それを受け入れるか否かはそちらで決めろ」 「わかりました・・・」 「用はそれだけだ、其処のレンスターの槍騎士」 「なんだ」 「我々は変わるべきではないのかな?」 と言ってトラバントは帰っていった・・・ 7『己』 リノクの研究室 コン コン 「誰?」 「俺だ」シャナンか・・・ 「入って、鍵は開いてるから」 ぎぃぃ 「全く不用心も良い・・・どうしたんだ?」 「わかる?」 「当たり前だ!!私は・・・その、お前の相棒なんだからな」 「話聞いてくれる?」 「ああ」 「ブルーム王の戦いの時ね・・・私彼にこう呼ばれ掛けた・・・『パンド』って」 「・・・」 「それでね・・・私今日夢を見たの・・・とても昔の夢」 「どんな?」 「聖戦士達と私が焚き火囲んで馬鹿やってる夢その時私は『パンドラ』って呼ばれていた・・・」 「・・・嘘だろ?」 「嘘じゃないよ・・・夢ってね本人が見た記憶しか移さないもの」 「それじゃぁリノクは120年ぐらい前の人間だと?」 「わからない」 「あるわけ・・・ないさ、きっとな」 「そんなの分かるわけがない!! 私がもしそうだったらどうなる?私には本当に何もないのよ!!」 「・・・」 「もしかしたら『ある』と思っていた家族、『ある』と思っていた故郷、 それが全て否定されるのよ!!」 「もういい」 「戦う事しかできない私にこの戦いが終わったら何をしたらいいと思う!!」 「もういいんだ」 ぎゅ え?シャナン? 「怖いんだろ?」 「・・・うん」 「今の自分が否定されるのが・・・とても怖い」 「そうだな・・・」 「このまま抱きしめてくれる?」 「ああ、大切な相棒だからな」 「ううん、そうじゃなくて 私を異性として抱きしめてくれる?」 「勿論だ」 続く 後書き 作者「・・・嘘だろ?」 リノク「同感ね」 作者「立った一日でこれほどのもん書けるなんて・・・」 リノク「某萌えゲーSS書いてる時より早くない?」 作者「うん、マジで今角ついて三倍かも知れない」 リノク「あ、赤いんだ」 作者「ああ、多分」 リノク「しかし私とシャナンのフラグだけじゃなくて」 作者「ああ、まぁいろいろと立てた」 リノク「アルテナはどうなるの?」 作者「そんなのシスげふぅ!!」 リノク「はーい危険発言禁止ね♪」 作者「ぐふっ、すびばせん」 リノク「しかし今回はブルーム王がでばってたわね」 作者「あーあれね、まぁイメージ的には0083に出てきた某悪夢さんだから」 リノク「・・・『ソロモンよ私は帰ってきたー!!』ってやつ?」 作者「実は夏候遁(字が間違ってるかも)っぽいのもやる予定だった」 リノク「なんとまぁ・・・」 作者「あれをイチイバルの矢で」 リノク「・・・それはMSを素手ぶっこわすような人のレベルよ」 作者「・・・まぁね」 リノク「んで次回は?」 作者「戦闘が少なくて割と策謀系と漢の生き様を書く予定当然リノクもある・・・」 リノク「成る程・・・」 作者「次回FE異伝4話『王と言うことは』ご期待下さい」 リノク「だって私は・・・」 |