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ファイアーエムブレム異伝
狂神の娘 第1話「解放する者」
信じられなかった。 アルスター制圧後のシャナンの日記より
1「目覚め」
目覚めよ・・・
なにから?
めざめよ・・・
だから何からよ!!
メザメヨ・・・
五月蝿い!!
メザメヨ・・・ソシテ殺セ
なんでアンタ何かの命令なんか聞かないといけないのよ!!
キィィィィィィィィン
え?うそ!!身体が動かない・・・
うぐっ・・・
「目覚めたようですな・・・クトォーゾフ様・・・狂神の娘が」
何よこいつ、なにか・・・むかつく
「うむ・・・これでイザーク若造も殺せるじゃろ、念のため拘束の呪を込めたプレートアーマを
装着してあるそれでコントロールできるはずじゃ・・・」コレも・・・すごく憎い
「では戒めを解きます。」
私を縛っていた鎖をローブを着た誰かが外すと私は動けるようになった
コロセ・・・
分かっているわ・・・
血ヲアビロ
わかっている・・・
私は手始めに近くにいたむかつく奴をレバスティンで斬り殺した。
さらなる血を求め私は重い鎧を引きずって部屋から出た・・・
(人を殺すことに・・・)
この時から・・・存在しない道が開かれた。
私がイード神殿に突入してから、随分と戦況が変わり始めている
「おかしい・・・迎撃に来ない・・・それに、この濃い血の匂い?」
「パティ、お前の他に誰かが進入した後はあったか?」
「えっ?有りませんでしたよ・・・それがどうかしました?」
「そうか・・・」頷いたその時だった。
暗黒魔道士達が大量の血を流してこちらに向かってくる。
「たっ、助けてくれ!!何でもするから!!たのむ!!
たすけ・・・ぎゃぁぁぁ!!」
シュボ
ゴォォォォォォォ
「パティ見るな!!」私はパティを抱きかかえるともう一度暗黒魔道士の方を見た。
奴は
すでに
炭化していた・・・
ガシャン
何者かがこちらに向かって歩いてくる・・・
ガシャン
足音からしてアーマー系
ガシャン
「パティ、離れろ来るぞ!!」
「はっ!はい」パティが離れると私はバルムンクを構え直し、敵を待った。
ガシャン 足音が止まり、こちらの方に殺気を突き付けられる。
「来たか・・・」
ブォン
「早い!!」目にも見えない一撃を辛うじてかわし、相手の方を見る。
その姿はひどくいびつな鎧で、着用者を守るよりむしろ拘束しているように見えた。
「・・・フフフフフ、少しは出来るみたいね、私の初太刀をかわすなんて」
「当たり前じゃないの!!シャナン様は剣聖オード様の血を引いていらっしゃる
お方なんだから強いに決まっているじゃない!!」
「そんなことはどうでも良いのよ、お嬢ちゃん私は楽しく殺し合いが出来ればいいのよ」
「な、人の命なんだと思っているの!!」
「五月蝿いわね、少し黙っていて」といって彼女は剣を振りかざし、
なぎ払うと衝撃波が飛び出した。
「パティ!!避けろ」
しかし私の制止の前に衝撃破はパティの鳩尾に入り込みパティは動かなくなった。
「大丈夫よ、殺してはいないわ、気絶させているだけよ・・・」と言って
彼女は私に向けて剣を構える。
「参る」それでけ言って私は彼女に斬りかかった
キィン
カキィン
「はらほら、防戦一方よ、さっきの勢いはどうしたの?」
私の斬撃を彼女は容易く受け流すと次々に
変幻自在の太刀を繰り出していく、此方が斬で出ると受け止められ、逆に突で出るとかわされ
次第に手が詰まっていく
「そこ!!」彼女は急にしゃがむと足払いを掛けてくる
「クッ避けられない」
どた
「ふふふ・・・チェックメイトね」といって彼女は剣を突き付けたまま血塗れの兜を外した。
「クッ私の負けださっさと殺せ!」
「嫌」満点の笑みで私を見つめる
「何故だ!!」
「簡単よ私が気に入ったからよ、だから殺さない、
当然でしょ自分の玩具を壊す子どもなんていやしないもの」
「貴様・・・」
「大丈夫よゆっくり私の虜にして上げる。」といって私を押し倒し、私の唇を
奪った・・・
「なんの・・・つもりだ」
「ふふふ・・・おまじないよ、コレでもう貴方は私の物よ・・・」
「いや、私の物だ!!食らえ!!流星剣」
その隙をついて私は起きあがりさまに最後の手流星剣を放つ
バキャ
バキ
ミシ
ピシ
パキィーン 斬撃は全て鎧に吸収され、最後の一撃で鎧を砕いていた。
「く、フフフフフフ、あははははははは、こんな手を隠してるなんて・・最高よ貴方、イイ
すごく、いい・・・」と彼女は腹を押さえながらそういって倒れた。
「シャナン!大丈夫かい?」入り口の方を見るとセリスが入ってくるのが分かる。
「ああ大丈夫だセリス、ついに解放軍を上げたか」
「ああ、所でこの二人は一体だれなんだい」と言ってセリスは倒れてる二人を見て尋ねる。
「そちらの盗賊はパティと言ってこの神殿に盗みに入った盗賊だ。
もう片方の女の事はしらんよ」
「そうなんだ・・・あっ、ラナ丁度良かったこの二人を介抱してくれないかな?」
「はい、セリス様・・・後出ていって下さいね
こちらの方は殆ど服を着てないも同然なんですから・・・」
「ああ、分かったよ、ラナ、シャナン行こう、次はメルゲン城だったね」
「そうだな・・・」
そして私はセリスと一緒にイードを出た。これが私と彼女の出会いだった・・・
私が目を覚ましたのはどこかの部屋だった。
「ここは?」私は周りを見回す包帯や薬品それに医療用の杖・・・ここは医務室?
コンコンコン
ノックする音が聞こえる
「どうぞ」私がこの部屋の持ち主ではないけれど他には誰もいないので返事をする
「気がついたようですね、ここはメルゲン城の医務室です。所で貴方のお名前は?」
「えーと」頭の中から自分の記憶を絞り出すように思い出してみる。しかし思い出せるのは
剣の技、魔法の知識、魔法のスペルぐらいしか思い出せない。
「・・・覚えてない、名前と過去は覚えていないのだけれど、
技術的な物は覚えているって感じ」
「え?ちょっと待っててください」と言って、彼女は部屋から出ていった。
そしてしばらくすると彼女が連れてきたのは優しい目をした青い髪の青年と鋭い目を持った
黒髪の男。
青い髪の青年が私に尋ねてくる
「名前を覚えていないのですね?」
「ええ、自分が何者なのか、そして何処から来たのかすら・・・」
「どうしようか?シャナン」青い髪の青年は尋ねる。
「お前が決めるといい、解放軍の盟主はお前なのだからな」
シャナンと言われた男は彼に全権をゆだねる。
「だったら・・・記憶が戻るまでこの解放軍に居て下さい。
大したおもてなしもできませんが・・・」
「有り難う・・・でもお客様扱いはしなくても良いわ、私も手伝うわ・・・」
「え?何をですか?」
「貴方達は大きくて巨大な物から何かを解放しようとしている、
それだったら私も手伝わないといけない
「いいのですね?」青い髪の青年は念を押す
「ええ、二言はないわ」
「だったら、歓迎するよ今から貴方は解放軍の仲間だ。
よろしく、あっ、失礼名前を覚えて・・・」
「リノクでどうだ?」鋭い目つきの男が私の仮の名を提案する、この名は悪くない、
「ええ、リノクで良いわ、ええと貴方の名前は?」
「セリスです。こちらこそよろしく、リノク」青い髪の青年はセリスと名乗った。
「シャナンだ・・・リノク聞きたいことがある」
「何?」
「お前は何が使えるんだ?後、目の色は金色だったはずだが・・・」
「この子と・・・」私はベットに立てかけて有るレバスティンを手に取り、
「魔法がそこそこ・・・後は武器を作るぐらいね・・・」
「目が金色?私の目は深紅の赤のはずだけど?」
「本当か?」と言って両腕を掴みシャナンは顔を近づけてくる。
「大変です!!シャナンさ・・って何してるんですか!!」
部屋に突然入ってきたショートヘヤーの
少女がシャナンと私を見て大変な事がありそうなのにその事を忘れて怒っている・・・
「どうしたんだい?ラクチェ」
「ブラムセルが動き始めました
恐らくこちら側が消耗した隙をついて攻め入ったのではないかと思います」
「なるほど・・・うまい手を使ってくれる」私から離れてシャナンは呟く
「さてどうするか・・・」
「簡単よ、足が速くて堅い連中をそちらに回して、
その後に先の連中の撃ちもらしを片づける役を
出して残りを城の防衛に回したら?」
「確かにいい手なんだが、それは出来ない」
「何故よ?」
「この城を落とすときに魔法合戦になってな、
そのおかげで戦士系の連中が負傷している・・・」
「成る程・・・あちらの予想通りなわけだ。
だったら・・・少数精鋭で遊撃に出るしかないわね」
「そうだ・・・リノク出られるか?」
「ええ、大丈夫よこの子も戦いたいと言っている」
私はベットから出ると近くに置いてある小手を装備して
レバスティンを脇に差してグリープを履いて、
最後にブレストアーマを着込みシャナンと目を合わす
「よし、行くぞ」私は頷くとシャナンと一緒に走り出していた。
私はシャナンと一緒に走り出して、今敵軍と戦っている。
「無駄よ」傭兵の攻撃をかわし際に斬撃を放つ、
ズバァ!!傭兵が倒れると次の傭兵が斬りかかろうとする
「遅い!!」その前に調子をとらない一撃つまりは無拍子を放ち何もできぬ内に傭兵を屠る。
「シャナンそちらは?」
「ああ、大体片づけた」シャナンはバルムンクの血を拭うとそう答える
「しかし、お前の剣は早いな剣閃が見えない・・・」
「そのかわり、守りが薄いの」
「成る程な・・・」シャナンは頷く
「そゆこと・・・大体此処の奴ら落としたから、メルゲン城に戻りましょ此処には用はないわ」
「だが・・・ダーナはどうする?」
「私たちがダーナを解放宣言したって、誰も信用しないでしょ?
「そうだな、戻ると・・・」
ヒュン
「弓?」私は難なくかわし、
撃ってきた方を見ると沢山の傭兵が迫ってくるのが分かる。
「増援?シャナンもしかして貴方・・・」
「すまん」
「まぁいいわ、だったら、こちらも増援を呼ばないとね・・・シャナン増援呼んできて」
「いやリノク、お前が行け」
「なんで?貴方の方が解放軍で顔が知れてるでしょ?適材適所よ、行って」
「自惚れぬな・・・たった一人でどうにかなると思っているのか?」
「自惚れているのは貴方でしょ?自分の得意な得物がないと戦うことが出来ない、
それでも強いと言ってられるなんて、もうちょっと冷静になったら?」
ピュン ピュン ピュン ピュン ピュン ピュン ピュン ピュン
私がシャナンと喧嘩している隙を見て奴らは弓矢をどんどん撃ってくる
「五月蝿いわね!!」といって私は一息の内に印を編むと
ウインドウォールを形成する
形成された風の壁はよって全ての矢を風で打ち落とした。
「これが貴方と私の実力の差分かった?だからとっとと援軍呼んできて、邪魔になるしね」
「・・・わかった」と一言だけ呟くとシャナンは私も見ずに走り出した。
「さて・・・邪魔者も消えたみたいだし・・・本気で行かせてもらうわ」
私はレバスティンを地に刺し
小手を外すと印を結び詠唱を始めた・・・
「顕れよ煉獄への扉・・・開け煉獄の門・・・門よりい出て、食らい尽くせ、煉獄の業火・・・
手をなぎ払い、焔を壁のようにまき散らし傭兵達を焼き払う、
しかしその焔の中から突撃してくる
キィン!!
私はその黒い影、いや一騎のソシアルナイトの攻撃を受け流して、
そのソシアルナイトと対峙した
「やるな!黒騎士と呼ばれた俺の一撃を受け流すとは、名前が知りたい」
「解放軍のリノクよあなたは?」小手を蹴ってその小手を装着しながら尋ねる
「俺か・・・このミストルティンを見て分からないか?」
といってその黒騎士は私に緑色の大剣を見せる。
「なにそれ?確かにそれなりの剣みたいだけど・・・」
レバスティンを構えて質問する。
「・・・なんだと?もう一度言って見ろ」黒騎士は表情を変える。
「もう一度言って上げるわ、それなりの剣ね」それなりの剣をそれなりと言って何が悪いの?
「我が父の形見を侮辱したな!!ゆるさん!!」と言うやいなや黒騎士は斬りかかってくる。
「待ちなさいよ!」私は斬撃をかわすと黒騎士が馬の方向転換をする隙をついて、
峰打ちを食らわす。
「なっ!早い!!」私の峰打ちをかわせずにそのまま峰打ちを食らい黒騎士は落馬する。
「遅い・・・」
「殺せ!!」彼は剣を杖代わりにして立つと私を睨み付けてくる
「人の話を聞きなさい、貴方の大切な物を侮辱したのは謝るわ、でも私は本当に
その剣がどんな物か知らなかったのよ、ご免なさい」
「本当に知らないのか?黒騎士ヘズルが使いし、魔剣ミストルティンを・・・」
「ええ、私にはそういった事に関しては記憶が全くないのよ・・・リノクという名前も
他人から付けてもらった物だし・・・」
「そうか、悪かった。」
「だったらお詫びついでに名前を教えて欲しいのだけど・・・」
「ああ、俺はアレス、傭兵をしている」
「あっ!ご免なさい・・・貴方の仲間・・・」
「気にするな、もう済んだことだ・・・」少し顔を逸らす、その時だった
「おーい、リノク」いつの間にかセリスが私たちの方に近寄ってきている
「セリス王子、こっちよー」
「セリスだと・・・!」アレスの表情が変わる
「あ、リノク、大丈夫だった?そちらの人は・・・まさか!君が・・・アレスなのかい?」
「そうだ!お前の父に殺されたエルトシャンが、俺の父だ!
「そうだったのか・・・。でもアレス、君のお父上と我が父シグルドは親友だったんだ。
不幸な結末にはなったけれどたがいに恨んではないはずだ。」
「馬鹿な・・・シグルドは俺の父の仇。そう信じて生きてきた!」
「アレス、少しだけ時間をくれ、しばらくこの解放軍にとどまって欲しい。
そうすれば、誤解も解けると思う。
私も父上と同じようにエルトシャン王を尊敬しているんだ。アレス、
頼む、分かって欲しい」セリスは根気よくアレスに説得をし続ける。
「セリス・・・分かった・・・。但し条件がある」
「なんだい?」
「ダーナ城にリーンという踊り子がいる、彼女を助けてからだ」
「うん、いいよだったらさっさとダーナを解放しに行こう」
「ああ、急ぐか・・・」アレスはヨロヨロと馬にまたがると走り出した。
「リノクも急ごう、早くダーナも解放しないと・・・」
「ええ、急ぎましょう」レバスティンを鞘に収めると私は走り出していた
私とセリス達が首尾良くダーナを解放するともうそこら辺は暗くなりつつあり、私たちは
ブラムセルの館に泊まることになった。
そしてその日の夜・・・
我を・・・
「誰?私を呼ぶのは?」私は目を覚ますと頭の中から声が聞こえてくる。
我を解き放つ者よ・・・
「どこにいるの?」
地下だ・・・
「分かったわ・・・場所を教えて」
私はベットから抜け出すと部屋を出て地下にむかって歩き始めた。
コン コン コン
「ここ?」地下にある、何の変哲もない壁を見て私は彼に尋ねる。
そこのくぼみに・・・手を・・・
「こう?」私はくぼみに手をかざすといきなり、くぼみからヒビが入り壁の一部が砕ける。
ドォン!!
「へ?・・・ってここ隠し扉なの」と私はその奥に行こうとするが後ろから人の気配がするので
振り返りその人影に話しかける。
「アレス、人を尾行するならもう少しうまくやれば?」その言葉を聞くとアレスが姿を現す。
「尾けるつもりはない、ただ後を付けてただけだ。」
アレスは少しむすっとしながら近づいてくる。
「そう・・・それじゃ私、行くから」私は隠し扉を指さすとそのまま歩き出した。
「待て、俺も行く・・・面白そうだからな・・・」
「そう・・・」といって私は歩き始めた。
しばらく、歩いているとやがて私たちは研究室に辿り着いた。
「これは・・・」私は周りを見回す、そこから辺には火薬の箱、フラスコ、大量の希少金属、
そして机に置いてある杖をよく見る、それはウエポンスミス必須の杖・・・
「練金の杖・・・」私はその杖を手に取り、状態を見る・・・
「新品同様・・・これならばどんな武器でも鍛えられるし、武器も作ることが出来る・・・」
「おい!リノクこっちに来てくれ」アレスが呼んでいる。
「なに?アレス」私が近寄るとそこにはミストルティンと共鳴している刀があった。
「この剣変だぞ、俺が鞘から抜こうとしても抜けない、それどころかミストルティンと
共鳴すらしている・・・」
頼む・・・我を・・・解放して・・・くれ
「分かったわ、」私はアレスから剣を奪い取ると何事もなかったようにすっと刀を抜いた。
「おい、リノ・・・抜けた?のか・・・」
「ええ、この子は私を呼んでいた。私の刃となるべく・・・」
「おい!、リノク、お前、何か変だぞ!!」
我が名は屠竜・・・解放する者に絶対の忠誠を誓う、竜を屠る魔刀なり・・・
「大丈夫、私は正気よ。ただこの子・・・屠竜が私を主として認めてくれただけだから・・・」
「なるほど・・・この部屋は小さくできるみたいね・・・」
「アレス、もう戻りましょう・・・って寝てるの?しょうがないわね」
「あっ・・・アレスの部屋って何処だっけ?セリス王子を起こすのも悪いし・・・
まっいいか、私の部屋に寝かしとこ」
私の部屋に連れていくとアレスをベットに寝かせると私は研究室に戻り備え付けのベットで
寝ることにした。
翌日、とあるカップルが痴話喧嘩をしていたけど私とセリスは気にせず、アルスターを制圧した解放軍と合流するためアルスター城に急いだ・・・
私は苛ついていた。アルスターを首尾良く解放でき、レンスターのリーフ王子を助け出し
何もかもが順調なのにだ・・・恐らくはリノクが私に投げつけた言葉がそうさせたのだ。
(自惚れているのは貴方でしょ?自分の得意な得物がないと戦うことが出来ない、
それでも強いと言ってられるなんて、もうちょっと冷静になったら?)
私の強さが彼女からすると子どもの遊び程度にしか見えないのだろう・・・
男として・・・
「シャナン様!!聞いてますか!!シャナン様!!」
ラクチェが私を呼んでいる声で思考はとぎれた
「ん?ラクチェかどうした?」
「どうしたもないでしょ!!セリス様が今日アルスターに戻って来る日でしょうが!!」
「そうだったな・・・私としたことがうっかりしてたな、行こうか・・・」
「はい!!」ラクチェと一緒にセリスを迎えに行く・・・
今日の宴はさぞかし派手になるだろうな・・・
そして・・・夜の宴が始まった・・・
「今日の宴を始まる前に今回から解放軍の仲間に入る人達を紹介するよ、
恐らくリーフ王子を筆頭とした
レンスターの人達やアーサーの妹ティニーはは僕より君たちの方が知っていると思う・・・
「それじゃ自己紹介お願いまずはリノクから・・・」
セリスはステージの中央に立たせると自己紹介を
するように促す
「私はリノク・・・兵種はウエポンスミス、
単純に言うと武器を修理したり改造したりするのが仕事かな
「屠竜を使って戦うわ、今後ともよろしく」といって、屠竜を消すと彼女は丁寧にお辞儀をする
男性陣は熱狂的な拍手や口笛・・・それに溜息やでそれに答え
「綺麗な人ですね・・・それに腕も立ちそう」私の隣にいたラクチェは
彼女の印象を述べる。
「ああ、私よりも腕が立つ」といって私は軽くエールをあおった・・・
彼女は認められたのだ解放軍のメンバーとして
紹介が終わり、私が席に座りアレス達の自己紹介を終えると自由に飲み食いする時間に移り
軽くワインを飲もうとすると男性陣が私たちが座っている、テーブルに乱入してきた。
「よろしく、私はスカサハ、イザークの剣士ですよろしく」
「よろしく」
「もし、よろしかったら・・・」
「おお、リノク貴方は私のバラに相応しい、
だが神よ私にこうも試練をお与えなさるのだ・・・」
「あの名前は・・・?」
「おお、失礼、我が名はヨハン、もし貴方が良ければ・・・」何かに連れていこうとしたのだろうか、
・・・それを言う前にヨハンは同じ様な顔の男にどかされる
「悪いな、兄貴はいつもああなんだ。俺はヨハルヴァよろしくな、リノクさん」
といって手を差し出す
「ええ、よろしくヨハルヴァ」といって微笑む、
「大変な兄を持って大変ね」
「ああ、まぁ見ていて飽きないのが長所かな?」確かに面白そうだ。
「後、明日俺の斧を見てくれない・・・」
と言う前にヨハンに外に連れ出され外で口論をしている。
「両方セットで見ていても飽きないわよ貴方達は・・・」
と言って私は二人が口論しているのを見た。
「確かにな」
と言って席を奪い合った反対側の椅子に座ったオールバックの男が
私に話しかけてくる。
「レスターだ。アーチナイトをしている」彼は微笑んで握手を求める。
「よろしくレスター」私も微笑み返して握手する。
「何処の出身なのですか?」
「分からないの・・・
自分の中の記憶の中にあるのは戦いの知識と他の色々の知識だけ・・・名前だって
シャナンがつけてくれた物だし・・・」
「そう・・・ですか私はこれで失礼しますよ・・・」と言ってレスターは去っていった・・・
私は一人になると軽く腹ごしらえをするとパーティ会場から抜け出した。夜風に当たるために
俺は宴を抜け出して、夜の夜風に当たっていた。
「ひさしぶりだな、こんな所で会うとはな、パンドラ」
「久しぶりね、大体200年ぶりかしら?フォルセティ」
「貴様こそ、なぜここにいる?貴様は我らが封じたはずだぞ。」
「アレの命令よ、あの小悪党を今度こそは消してこいとね・・・」
「・・・」
「恨んでいないのか?」
「なにが?」
「お前を裏切った俺達を・・・」
「死んだ人間恨んでも何もならないわ、それに・・・」
「それに?」
「オードは私を愛してくれたし、あの時も私に『すまない、パンドラ』
と言って泣きながら私を封印したのだから・・・」
「そうだったな・・・オードとイチャついてる時は
ネールの奴がからかったりしてたな」
「あれから200年位か・・・」パンドラは夜空を眺めながら話し続ける。
「ああ、これが終われば俺はあそこに戻るよ。
パンドラ、お前はどうするつもりだ?」
「まだ決めてない・・・それに私はもう長くないから・・・」
「なんだって?」
「私の精神はすでにボロボロなの、あの趣味の悪いぞき屋の狂神のせいで・・・
あの娘、リノクを作るのが精一杯だった。
封印が解かれたときだってアレに植え付けられた憎悪に駆られて、
暴走してしまった・・・」
「・・・」
「フォルセティ、お願いリノクの事、お願いできないかしら、
あの娘は戦う事、武器を作ること、そんな物しか持っていない、悲しい娘なの」
「相変わらず、無理難題を押しつけてくれるな、お前は」
「ご免なさい、でも恐らくこれが私の最後のお願いになるから・・・」
「分かったよ、善処する。」
「有り難う、しばらく寝ることにするわ。後はよろしく」と言うと
リノクは私に向かって倒れかかると
俺は彼女を抱き止めてから抱え直すと彼女の研究室にあるベットに寝かした。
「我古竜族を圧倒する狂神の娘よ、
汝に解放の風の加護があらん事を・・・」と・・・ |