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ヨハルヴァ君のナンパ
日曜昼下がりの横浜の伊勢崎町。 俺はいつものように女の子をナンパするためにここに来た。 深夜とかに来てもロクな女はいないからな。 たまにはちょっと真面目系な女の子とも遊んでみたい。だからこの時間帯にした。 うん?あのストレートの髪の子。ちょっとオドオドしているが、 あれは男を待ってる訳でもなさそうだし、友達も一緒って感じでもないな。 ちょっとお嬢っぽいが、ダメ元でいってみるか。 ヨハルヴァ「ねぇ?君一人?今暇?」 女の子「あのー?どちら様でしょうか?」 ヨハルヴァ「俺ね。ヨハルヴァっていうんだけど。 暇だったら食事くらい一緒にしない?」 女の子「えぇ。お食事くらいなら宜しいですけど。 でもなぜ私とお食事をご一緒にしたいのですか? ヨハルヴァ「うーん・・・・・理由はまぁ、子供じゃないんだから分かるでしょ?」 女の子「????????????」 ヨハルヴァの心の中「本当に分かってないのか??こいつ?」 女の子「どうかしましたか?」 ヨハルヴァ「いや。そうだね。じゃああそこのマックでどう?」 女の子「マック?パソコン屋さんに行くんですか?」 ヨハルヴァ「へ?それギャグのつもり?」 女の子「え?」 ヨハルヴァ「あのー。マクドナルドって言った方が分かりやすいですか?」 女の子「マクドナルドですか。私行ったことがないんですが・・」 ヨハルヴァ「えぇ?まじで?」同時に心の中「どんなお嬢なんだよ?こいつは・・・」 女の子「私初めてですからちゃんと教えて下さいね」 その発言を聞き周りの聴衆ざわつく ヨハルヴァ「あぁ。うん。でもその「私初めてですから」って発言は 別の意味でも取れちゃうから・・今度からは気をつけてね」 女の子「?????」 ヨハルヴァ「あぁ悪い悪い。じゃあいこっか。」 店内 店員「いらっしゃいませー!お持ち帰りですか?店内でお召し上がりですか?」 女の子「あ・・・あの・・」 ヨハルヴァ「店内で」 店内「それではメニューお選びください。今半額セール中ですので、 月見バーガーが大変お安くなっております。」 女の子「え?え?」 ヨハルヴァ「ビッグマックセット二つ。ドリンクは二人ともコーラで」 店員「はい。かしこまりました」 女の子「す・・・すごいんですね。ヨハルヴァさん」 ヨハルヴァ「あのー?君本当に来たこと無いの?」 女の子「えぇ。」 ヨハルヴァ「そう言えば名前聞いてなったね」 女の子「私ユリアって言います」 ヨハルヴァ「あぁユリアちゃんね。いい名前だね。さてきたみたいだから食べるか」 そしてテーブルについて ユリア「あの?ナイフとかフォークは?」 ヨハルヴァ「・・・・・無いと・・思うけど」 ユリア「えぇ?それではどうすればいいの?」 ヨハルヴァ「だからこうやってガブって感じで・・」 ユリア「そ・・・そんな下品な」 ヨハルヴァ「周りを見てごらんよ。女の子もそうやって食べてるでしょ?」 ユリア「まぁ本当に・・・・」 ヨハルヴァの心の中「ま・・・まじか?こいつは?」 ユリア「ガブ!これでいいんですね?」 ヨハルヴァ「うん?あぁうん。それで上出来上出来。」 ユリア「あとそれからこのお食事代なんですけど・・」 ヨハルヴァ「そんなんいいよ。俺の奢りだよ」 ユリア「何で私にそんなに親切にしてくれるんですか?」 ヨハルヴァ「あのさぁユリアちゃんてさぁ。 その知らない男がさぁ君みたいな若い女の子を誘ったりするのって 何か良からぬ事を考えてるんじゃないか??とか疑ったりしないの?」 ユリア「えぇ?ヨハルヴァさんって良からぬ事とか考えてるんですか?」 ヨハルヴァ「あ・・いや。っていう訳でもないんだけどさ」 ユリア「それなら良かった。」ユリアにっこり ヨハルヴァ「ふぅ。失敗したか?おれ?」 外に出ると 男「あぁ君のその瞳はエメラルドよりも美しく、そして君の声は・・・」 女「・・・・・」(呆れ顔) そしてヨハルヴァ男の背中にキックを入れる。男倒れる。そして女逃げる ヨハルヴァ「てめーわ、こんな街中まで来て生き恥晒してんじゃねーよ!」 男「く・・・また逃げられてしまった。しかしお前兄に対する敬意というものがないのか?」 ヨハルヴァ「んなもんとうの昔に無くしちまったよ!」 ヨハン「うん?とヨハルヴァよ?そのお嬢さんは?」 ヨハルヴァ「あぁ。俺がさっきそこで引っ掛けたユリアちゃんってんだ」 ユリア「あのー?その方は?」 ヨハルヴァ「あぁ。ヨハンって言って俺の兄貴。多分宇宙一の馬鹿。」 ユリア「え?お馬鹿さんなんですか?」 ヨハンこぶしでヨハルヴァを思い切り殴る ヨハン「始めまして。お嬢さん、あなたはかの美の神ビーナスすら妬むほど美しく・・」 ヨハルヴァ、ヨハンの顔面に蹴りを入れる ヨハルヴァ「てめー!何横取りしようとしてんだよ!」 ヨハン「ふん。貴様顔に性欲がありありと浮かんでるぞ」 ヨハルヴァ「てめーだって似たようなもんだろうがぁ!」 ヨハン「私が求めるのは、あくまでプラトニックラブ。純愛だ。 貴様みたいな野獣と一緒にしないでくれよ」 ヨハルヴァ、ヨハンの顔面に頭突きを入れる。 ヨハルヴァ「ユリアちゃんさぁ、疲れてない? あそこのホテルで一緒に休憩しようよ。ね?」 ヨハン、ヨハルヴァのわき腹に蹴りを入れる ヨハン「さぁ、運命の出会いを祝って、 私と二人で山下公園ででも愛を語り合いませんか?」 ヨハルヴァ、ヨハンの顔に肘打ちを入れる ヨハルヴァ「はぁはぁ・・だからさ。メアドとか聞いてもいいかなぁ?」 ユリア「メアド?メアドって何ですか?」 ヨハルヴァ「・・・携帯のメールアドレスって言った方がいいかなぁ?」 ユリア「あ・・はい。分かりました。yuria-verutomaの」 ヨハン、ヨハルヴァの脳天にチョップを入れる ヨハン「それより電話番号の方が早いですよね?これが僕の番号です! かけてみて下さい!はぁはぁ・・」 ヨハルヴァ、ヨハンの腹に右ストレートを入れる ヨハルヴァ「はぁはぁ続きを・・・」 ユリア「あ・・お父様!」 ヨハン・ヨハルヴァ「うん?お父様?」 黒でガラスにスモークのはったベンツが来る。 そこからはガタイの良い恰幅のいい40半ばぐらいの男が現れる。 見るからに高いスーツに、そして180はゆうに超える手下の者どもがいた。 ヨハンとヨハルヴァ凍りつく。 ヨハン「こ・・・この少しばかりワイルドな方がお父さん?」 パパ「ユリア、遅くなったな。」 ユリア「お父様ごめんなさい。お食事済ませてしまいました。」 パパ「そうか。それは残念だな。うん?その後ろの二人は?」 ユリア「私のお友達なの。こちらがヨハルヴァさん。 私と一緒に食事させてもらったの。 それからこちらはヨハルヴァさんのお兄さんのヨハンさん」 パパ「そうか。娘が世話になったみたいだな」 ヨハルヴァ「い・・・いえ・・こちらこそ・・・ガタガタ」 ヨハン「お父様ですか・・・そのスーツは星の・・輝き・・」 パパ「これは娘が今日お世話になったお礼だ。少ないが取っておきたまえ。」 パパ、二人の胸ポケットの中に一万円札を入れる ヨハン・ヨハルヴァ「あ・・・ありがとうございます」 ユリア「またお食事一緒に連れていって下さいね」 ヨハルヴァ「あ・・うん。その確率は多分けっこう・・ひ・・低いと思うけどね・・」 そしてユリアとパパ車に載って行く
(コメント by マルチくうねる)こちらは、柳様から小説投稿掲示板向けに 投稿していただいた作品です。 ぼくが「ユリアほどファーストフードが似合わないひとは珍しい」 と言ったところから連想して作ってくださった一品です。 未知の世界に戸惑いつつも、 ちゃんとその場にとけこもうと努力するユリアが可愛いです。 ヨハルヴァ君への教訓・身の程を知れ。(笑) 感想を伝えたいという方は、当ページの掲示板までお願いします。(ぺこり) |