こんにちは。2001年9月23日。私たちの決戦のときがやってきました。 蒲田にて開催された、FETCGプレ公認大会。 本来、みんなが「勝利を目指す」べくして集まっているこの大会に、 私は初出場を果たしました。しかしそこには、初出場者にあるまじき 素晴らしい陰謀が秘められていたのです。 今回の勝負。トラバントやキュアンなどの強力なカードを持ちながら、 私はあえてそれらをデッキに加えませんでした。 私は、勝敗度外視、趣味丸出しのを引っ提げて大会に臨んだのです。 そう…! セリユリデッキで大会出場という怪挙達成(笑)! 真剣勝負の場に、こんなおちゃらけた態度は許されるのか!? 妄想だけで作ったセリユリデッキ、果たしてまともに働くのか!? …激戦の記録を、お贈りいたします。 記憶を頼りに書いているため、一部不正確な部分が ありうることをご了承下さいませ。 セリス様とわたしたちがともに戦った足跡、ぜひご覧下さいね。 大会は次の形式で行われました。 (1) 6人でリーグを作り、各自3回対戦。 (2) 45枚デッキ、世代交替ありのルール。試合開始から30分経過すると 時間切れ引き分けとなる。 (3) スイスドロー形式。勝利で3点、引き分けで1点、 負けで0点の勝ち点を得て、次戦は勝ち点の近い者同士が戦う。 最終勝ち点で順位を決める。勝ち点同点の場合、上位者と当たっている 者を優位とする。 (4) 最終順位3位以上になると、プロモカードのエルトシャン(P003) がもらえる。 「世代交替あり」と聞いて、「よしっ!」と私が快哉を叫んだのは 自然なことだったでしょう。セリユリデッキには追い風です。 今回の私のデッキは、このページにある「妄想全開セリユリデッキ」に 若干のアレンジを加えた、次のようなものです。 ユニット:17(うち制圧ユニット4) 武器:4 魔法:4 サプライズ:18 土地:2
席につき、チップを借り、デッキを確認して。スタッフの方が ストップウォッチを手にしました。いよいよ戦闘開始です…。 私とユリアの運命や、いかに!? 第1戦・意外な伏兵!デルムッド奇跡の活躍 大会初戦。なかなか緊張するものです。 序盤、手札に来たのは脇役カードが中心であり、 残念ながらセリユリは来ませんでした。仕方なく騎兵などを出します。 しかし、相手の方もカードの引きが悪いらしく、あまり強力なユニットが場に出ません。 そのうち、こちらにチャンスが巡ってきました。 デルムッド(スリープの剣で敵を眠らせたところ)が、 敵の出撃マスに再移動ですべりこみます。 相手の方は最後の引きにかけて、「カードドロー」を繰り出してきます。 ここが勝負どころ。こちらの「サプライズ無効」、相手の「サプライズ無効」、 こちらの2枚目の「サプライズ無効」…というなかなかすごい光景が 繰り広げられ、カードドローを阻止しました。 これが効き、良いカードを引けなかった相手の方は 出撃マスに侵入したこちらのデルムッドを倒せず、 戦いはこちらの勝利に終わりました。 相手の方が「エスリンだけは出したかった…」と言っていたのが、 ぼくには印象に残りました。 記念すべきセリユリデッキ初勝利。しかし、こちらとしては セリスとユリアがほとんど活躍しなかったのが不本意でした。 1勝し、結果としては満足な(というより、奇跡的な!?)滑り出し。 次戦以降は、負けてもいいのでセリス・ユリアをもっと積極的に活用し、 このデッキ本来の姿を出そうと心に決めました。 第2戦・最後の転落!セリユリ仲良く撤退 第2戦。今度は当たって砕けろとばかりに 積極的に行こうと思いました。 序盤。まずはリーフやデルムッドで様子見。相手の方も、アーマーや アクスナイトなどの一般兵を出し、様子見といった感じです。 こちらはディアドラを出し、魔法の一撃で敵を叩いた後にユリアに世代交替。 「ユリア、あなただけは生きて。わたしにできるのはこれだけだけど…」 などといった台詞を夢想しながら、ついにユリアが場に出ました。 相手の一般兵をぽこぽこ叩き、戦いはこちらが優勢と思える進行になります。 ここで手札に引いたのは、「セリスLv10」でした。 これを場に出せば、夢にまで見た(笑)「セリユリ仲良く出撃」が 現実のものとなります。反面、セリスは制圧能力があり、 銀の大剣も手札にない現状では、出すのはリスクが大きいです。 迷いましたが、盤上押し気味の展開に勇気付けられ、セリスを 場に出すことにしました。 セリス・ユリアで力をあわせ、敵のアーマーをやっつけるなど、 ファンにとっては非常に嬉しい展開。その後、Lv10アルヴィスを引きました。 相手のユニットが少なくなっていたこともあり、一気に勝負をつけるべく 彼を場に出しました。 セリス・ユリア・アルヴィスが一堂に会する、豪華な布陣です。 ところが…ここで風向きが変わります。相手の方がイーヴ、キュアンLv10 といった強い騎兵を引き、次々と場に出してきました。 戦っているうちに気力が少なくなったこちらの守りの隙をつかれたのです。 いきなり強力なユニットを出され、ピンチです。こちらの残りチップは2個のみ。 セリス・ユリアの残り気力は各3。 キュアンがこちらのユリアを攻撃した際、 最後の希望として発動した「見切り」も、相手の「サプライズ無効」に 防がれ、ユリア撤退。さらにイーヴの攻撃でセリスも撤退、制圧ユニットの ペナルティで出撃マスにいたアルヴィスも撤退し、あえなく敗北となりました。 この時点で、残り時間1分以下。時間切れ間際の敗北でした。 積極采配が裏目に出ましたが、セリス・ユリアの活躍度では前回を上回り、 そこそこ満足の行く結果でした。 第3戦・セリス敵陣へ突撃!激戦の行く末は…!? 1勝1敗で迎えた最終戦。相手の方も1勝1敗で、勝った方がエルト獲得という 正念場の試合です。 今度は序盤にユリアが来ましたが、セリスがありません。 ユリアは積極的に場に出し、主力として戦わせます。他のユニットも使って、 セリスが来るのをじっと待つことにしました。 数ターンの激戦。ユリアの活躍で敵の侵攻をなんとか食い止めていたものの、 ついに力尽き、ユリアは倒されてしまいます。 やがてセリスが手札に来ました。Lv1セリスというリスクの高い駒でしたが、 ここは積極的に出撃!銀の大剣を持って、最大気力は10となります。 しかし、相手も黙ってはいません。最強ユニットともいえる 「トラバントLv10」に「スリープの剣」を持たせ、こちらへ向かって きました。恐るべき敵の出現です。 ここで、こちらの反撃が決まります。ディアドラで相手のジャムカを倒し、 そのマスにオイフェが侵入。横のトラバントをスリープの剣で眠らせ、 再移動で敵出撃マスに入ります。あいたマスにはセリスが進み、 一気に勝負を決めにいきました。 この時点では…
こんな配置になっていました。赤が相手のユニット、青がこちら。 カッコ内が気力チップ数です。 オイフェが倒されなければ勝ち、また、そのマスにセリスが入ればやはり 勝ちです。しかし、トラバントが目覚めてしまうと、守りの薄いこちらは 一気に倒されてしまうでしょう。まさに勝負どころですが…。 ここで時間切れとなり、勝負は引き分けに終わりました。 相手の方の手札にはさらにユリウスLv10などもあり、このまま続けば オイフェを倒してさらに激戦が続いたことが予想されます。 一方、この形は「セリスによる制圧」が見えたという意味で、 セリユリデッキの勝利への道に光がさした感じがしました。 この構成をもっとつきつめれば、強いセリユリデッキができそうです。 結局、通算成績は1勝1敗1分の4ポイント。数人の方が 4ポイントで並んだ中、運に恵まれた私が3位にすべりこみ、 見事に賞品のエルトシャン(P003)を獲得しました。 番外編・良ネタ満載!愛の絆で血路が開かれた! こうして大会は無事終了。その後はフリープレイということになりました。 私はトレードでLv10セリスをもう1枚入手。2枚目です。 セリユリデッキには必須のカードですからね。 交換で、余っているLv10ユリウスを提供しました。 いいトレードだったようです。 その後、その方と対戦することになりましたが…。 その戦い、セリユリデッキとしては最高の内容になりました。 最初のターン。引いたのはシャナン、マナなど。相手の方は アーダン、ガンドルフ、アレスなどを出してきましたが、 アーダンが壊れた剣を持ったまま壁状態になるなど お互い守備的な戦いぶりです。こちらもユリアは早期に出撃したものの セリスを引けず、戦線は膠着状態となりました。
この状態でリーフがアレスに攻撃、撤退。ユリアでアレスにとどめをさす、 という展開もありました。…相手の方に「本気でセリユリ以外は捨て駒だな」と 言われましたが、本意です(こらこら)。 ユリアは他の敵にも止めをさすなど、戦いの中心として獅子奮迅の 活躍を見せ、じっとセリスを待ちつづけました。 この後、カードドローを使って見事にLv10セリスを引き当てました。 いよいよ、セリス様出撃です!ユリアのピンチに颯爽と駆けつけたセリス様。 「はあ、はあ…。ユリア、無事だったんだね。間に合って良かった…」 「セリス様…来てくださったのですね。さあ、ともに戦いましょう。」 さあ…いよいよセリユリデッキ、本領発揮です! ここで相手の方は、マーニャを出してきました。剣中心のセリユリデッキに とっては強敵です。 そこで、まず踊り子・レイリアを出撃。ユリアにライトニングを装備。 セリスを村から出し、こんな配置にしました。
村に入ったユリアは、魔法カード・ライトニングでマーニャを攻撃。 レイリアの踊りで再行動可能になったユリアは、さらに通常の魔法攻撃を放ち、 見事にマーニャを撤退に追いやったのです。 これがセリユリデッキの武器・「踊り子コンボ」! ユリアにレヴィンを使うなどすれば、より強力になります。 その際、倒した敵のいたマスにセリスが進めるような配置にしておくと、 非常に効果的でしょう。 やがて戦いも終盤。こちらのセリスは敵陣にあと1歩のところまで 進みましたが、相手もアーダンの壊れた剣を解除し、 ラドネイを自陣近くまで進ませるなど盛り返してきます。 いよいよ、最後の勝負どころを迎えました。
ここで相手の番。フィー、アーダンがセリスを攻撃するものの、 セリスがわざと反撃しないため、ガンドルフの攻撃がセリスに届きません。 逆にこちらの番となります。よく見てください。この陣形は 必勝体勢といってもいいもので。ディアドラの気力が3点で、 「攻撃して即撤退」という技が使えるのがキーポイントなのです。 フィーのいるマスには、ディアドラが3点、ユリアが3点。 さらにマジックリングを持っていましたので、さらにプラス1点で、 計7点の攻撃を叩きこめます。 結局、ユリア+マジックリングの攻撃で、セリスの前のフィーが 撤退しました。ここは、「マジックリング」ではなく、「ラブラブアタック」と 解釈しましょう(笑) 相手のペガサスナイトの槍を、ぼくの剣が抑えこんだ。 すかさず、ユリアの呪文の詠唱が始まる。絶妙のコンビネーションだ。 「ユリア、頑張るんだ…!きみの前はぼくが守る!」 「はい、セリス様がいらっしゃれば…。…ライトニング…!」 その瞬間、隣接していたぼくとユリアの間でハートが飛び交う (星じゃないのかというツッコミは可。むしろハートと星が同時に舞う のでしょうか)。寸分違わぬタイミングで、ぼくは身体を伏せた。 ユリアの放った魔法はぼくの頭上を抜け、よけきれないフィーを 直撃。彼女はどうと大地に倒れたのであった。 「セリス様、今です。」 冷静だが素早いユリアの声。一瞬だけ開いた血路を、 ぼくは一気に走りぬける。 敵陣の旗を奪い、ぼくは制圧を宣言した!
これが最終形です。ユリアが敵を倒し、セリスが制圧!という セリユリデッキとしては最高の勝ち方を実現できました。 ユリアは5人ほどの敵を倒し、文句無しのMVP。 セリスはユリアの盾となり、見事に制圧で勝負を決め。 私の脳裏には、こんな会話がよぎりました。 「ユリアは強いな…よくがんばってくれた。きみのおかげだよ。」 「きっと、セリス様が来てくださると信じていました。 だから、戦えたのですよ。」 店からの帰り道。私は最後の対戦相手だった友人に、こう話しかけました。 「この最高の勝ち方ができた爽快感。これだけで、FETCGに3万円以上 つぎこんだ甲斐があったと思う自分は間違っているだろうか?」 彼は即座に答えました。 「うん、間違ってると思う。」 冷静に考えればそうなんですよね。ただキャラクターの絵がかいてあるだけの カードたちに、何万円もかけるなんて。 でも、彼はさらにこう続けました。 「でも、そういう『間違っている奴ら』がたくさんいるおかげで、 カードゲームの世界が成り立っているんだよ。」 エルトシャン獲得、そして最高の決着をみた一戦。 セリスとユリアの間に、「セリユリデッキ」という形で新たな絆を見ました。 私にとっては、たとえ間違っていようと、決して後悔の無い戦いでしたね。 |