〜ユリア百面相〜

ユリア

 ユリア。
 彼女は、ユグドラル大陸の中でも、人間的な奥深さにおいて 一二を争うほど、多彩な個性を持っていると思います。 彼女の送ってきた波乱の人生が、その人間性を形作っている のだと思いますが…。
 ここでは、ゲーム原作のユリアを分析したり、原作とは異なる ユリアを想像したりしながら、さまざまな切り口にもとづいて、 ユリアという人物の魅力に迫ってみたいと思います。

(注:もとは、ここの掲示板の記事をもとに、「真・FE最萌トーナメント」 に向けて作った記事です。セリスというより、管理人・マルチくうねるの 立場で書いています。一部、他の記事と重複していますが、ご容赦ください。)

(1) 縁遠き娘
(2) 笑顔の裏に
(3) ユリアという名の花
(4) クラスチェンジ・ドリーム
(5) 教えて!ユリア様
(6) ユリアの系譜



(1) 縁遠き娘
 聖戦の系譜は、自由恋愛。
 しかしながら、ユリアという人はなかなかその恩恵にあずかれません。
 そもそも恋愛度がほとんど上がらないため、恋人がとてもできにくくて。 出会ったとたんに愛し合うセリスとは、結局のところ(普通のやり方では)結ばれず。 仮に恋人ができたとしてもエンディングでは、「私はシグルド様へのつぐないをします」 と言って、バーハラに残って恋人と離れ離れになってしまいます。

 なぜ、ユリアにはこんなにも恋人ができにくいのか。
 私見では、ユリアが「自分には恋愛する資格がない」と思っていそう、なのです。

 考えられる理由を、ずらっと並べてみます。

 まず、戦争中(ゲーム6〜9章)のユリアが、なかなか恋人を作らない理由。

(A-1) 戦争で多くの人を殺したから。
 ユリアは、攻撃魔法使い。自分の手で帝国軍にとどめをさしたことも、多いはずです。
 自分たちのエゴ(それは大義名分という看板を持っていますが)のために、 利害に反する相手を強制的に排除するのが戦争ととらえるなら、 自分たちが勝って生き残ったのは正しいからではなく強いからにすぎないと思って。
 多くの人の屍の上で自分がのうのうと あぐらをかく気分になれないのでは…ということです。

(A-2) 記憶を失っているから。
 これには、2つの意味があります。 ひとつは、記憶喪失以前の自分に、恋人とか婚約者がいたとしたら、いまの自分が 別の恋人を作ってはいけないという意味。
 もうひとつは、昔の自分が帝国に与する悪人であった場合に、そんな自分が解放軍の 重要メンバーの恋人たる資格がないだろうという意味です (実際、帝国皇女だったわけですが…)

(A-3) 自我が確立されていないから。
 これは、(A-2) 記憶を失っているから、に密接に結びつきます。
 ユリアにとっての基本的な考え方。人生の目標とか、人の好き嫌いとか、価値観。 そういったものがユリアの中でしっかりしていないし、記憶を取り戻すことで 劇的に変わってしまうおそれがあるから、恋人を作ることに踏み込めない気がします。

次に、戦争後のユリアが、恋人のもとに行かない理由。

(B-1) 戦争で多くの人を殺したから。
 上で書いたことと同じです。

(B-2)兄であるユリウスを手にかけたから。
 …(B-1)の中でも、これは特別かと。闇の血を継いだ双子の兄・ユリウス…でも、 もしかしたらユリアのほうが闇を背負わされ、死ぬ運命だったかもしれません。
 ユリウスが死に、自分だけが生きていることへの違和感が、 ユリアの足を止めさせている…のかもしれません。

(B-3)戦犯であるヴェルトマー家の血に連なる者として。
 国民感情を考えるに、「悪」であったアルヴィス・ユリウスの家族が 歴史の表舞台に立ったり、華やかな生活を送るのは相応しくないと思ったのでは。
 一般的な政治の筋からいっても、ユリアは謹慎させるべし、との声が あがることも考えられますが、ナーガの使い手としてユリウスを倒したことで、 一応のけじめはつけていると見ることができるでしょうが。

(B-4)「シグルドへのつぐない」の一環。
 これも(B-3)の一側面。ユリアは、「シグルドさまへのつぐないをします。 それがディアドラかあさまの願いだったから…」と言っています。
 もしかしたら子供の頃、ディアドラが「シグルドへのつぐない」を続けているのを見て、 自分も恋人を持たず、それを続ける義務を持つと思ったのかもしれません。

(B-5)マイラの教えを守り、自分の血を絶つため。
 教えとは…マイラの血を引く者は、子供を1人しか産んではならないというものです。 同じ世代に2人以上血を引く者がいると、その血が交わったときにロプトが 復活してしまうからですね。
 現状、(マイラの血を引くディアドラの子である)セリスとユリアの2人がいる状態は、 その教えに反していて。セリスは国王として世継ぎが必要だから、ユリアは子供を残さず、 この教えを守ろうとしたということでしょうか。
 ただ、ユリアが子供を産まないと、ナーガの直系もいなくなってしまうのですが…。 (セリス×リノアンとかもありえますけど……政略結婚…)

(B-6)失恋(?)のショックから、恋をしたくないと思っている。
 一度は愛したセリスは兄だった…というのは、やはりショックだったでしょう。 「恋愛する資格が無い」ではなく「恋愛したくない」と思ったということも考えられます。


 どうでしょう。
 こうしてみると、ユリアは私的公的な、さまざまの立場からの義務感にしばられて、 誰の手も取りたくないように思っているのではないか、と感じられます。

 でも…、一生このままでは、ユリアも、彼女を愛する男性も、かわいそうな気もします。

 あなたが、ユリアに無償の愛を捧げ続けるならば。
 がんじがらめになったユリアの心も、いつかは…愛する人に開かれるのではないか。
 その可能性を、信じてみてはいかがでしょうか。

(2) 笑顔の裏に
 ユリアは、他のキャラクターよりも製作者に優遇されている部分があります。
 それは、顔グラフィックが3種類も用意されているということ。
 聖戦の系譜ではおそらくユリアだけ。 それ以前のFEシリーズを通してもまれだと思います (封印の剣以降は会話画面などが表情豊かになり、 顔グラフィックの種類も増えたようですが…)。

 そんな中、あえてユリアに3種類ものグラフィックを用意したからには、 製作者には何らかの意図があったのだろうな、と考えるべきでしょう。
 特に、エンディングのほんの一シーンのためだけに用意されたグラフィック、 「ユリアの笑顔」は注目に値します。
 これに込められた製作者の意図とは、何でしょうか?
 考察してみます。

 ユリアの表情は、ユリアの心情を表す、というのが自然だと思います。
 もし、「公的な場所だから、王妹として明るい笑顔を振り撒いてみせた」という、 いわゆる儀礼的な笑顔あったとしたら、 わざわざ製作者が顔グラフィックを作るとは思えません。

 ひとつの手がかりは、終章決戦前に 「わたしが生きてきた意味をはじめて知ったの」という ユリアの台詞。自分の目標を見出した強さが感じられます。
 これを、ユリアの笑顔に結びつける考え方もあるでしょう。
 しかし、直接的に考えればユリアの役割は「ユリウスを倒すこと」。
 ただ兄を殺すだけがが生きてきた理由というのでは、 ユリアも明るくはなりそうにありません。

 エンディングでのユリアが微笑する心理状態を考えるに、 この問題を論じるにはどうしても、 直前のユリウスとの戦いのことを避けては通れないでしょう。
 「ユリウスを倒すことを、どのように感じているのか」という問題が、 ここでは重要です。
 ユリウスを殺して以後泣き暮らすようであれば、笑顔にはならなかったでしょう。
 …では、ユリアの心境は、どのようなものだったのでしょうか。
 それに対しては、「ユリアが当時のユリウスをどのように見ていたか」が、 鍵になるでしょうね。

 自分がユリウスと戦うのか。ユリアの心には、 大きな葛藤があったのではないでしょうか。
 もう少し深くつっこんで考えてみます。

 ユリウスと戦って勝てるのか、とか、世界を左右する重責を担えるのか、 といったこともあるでしょうが…、
「本当にユリウスを殺さなくてはいけないのか?
ユリウスを、昔の兄に戻すことはできないのか?」
という思いもあるのでは、ないでしょうか。
 あの優しいユリアなら、そういう思いはなかなか捨てきれないはず…と、思います。

 この解釈でいった場合、問題となるのは…
「ユリウスを倒すことを辛いと感じているのなら、戦いの後に笑顔になれるだろうか?」
ということです。

それに関しては…、「葛藤の後の決断」と、「ベストを尽くした誇り」に、 ぼくは答を見出したい、と感じています。

 ユリアはまず、囚われている頃に、 「ユリウスを助けることはできないか」を考え抜いたでしょう。 もしかしたら助けることができるかもしれない。でも、「こうやれば助けられる」 という見込みのある方法は何も無い…という状況だったと推測します。

 ユリアは必死で考えたでしょう(考える時間があれば、ですが)。
 0.1パーセントの可能性に賭けて、あてもなくユリウスを救うことに全霊をかけるか。
 …ただ、彼がもう戻ってこないような、(悪い)予感もあった(かもしれない)こと、 子供狩りなどの非道を行った現実があること、大切なセリスや仲間たちとも対立したくないこと、 など、さまざまな要因を入れて、総合的に考え抜いて。
 最終的に、(まだ本来の兄が死んでいないかもしれない、にもかかわらず) ユリウスを倒す決断をしたのだと、思っています。

 そして…。そういった、考えに考え抜いた上で、 自分の責任、主体性をもって行った決断。 それを実行したこと。それは、ユリアの心を大きく動かしたと思います。
 記憶の無い頃のユリアは、自分のアイデンティティが薄弱なために、 どうしても自分がどうすればいいのかに迷いが拭いきれなかったと思います。 人によっては、セリス様やレヴィン様の言いなりに近いおとなしいユリアを イメージする人もいるようです。

 そんなユリアが、きっとはじめて行った、人生を、世界を左右する大きな決断。
 いえ、ユリアでなくても、こんな決断をすることは、 一生に一度も無いのが普通でしょう。
 そして、壮絶な魔力を行使して、見事に戦いに勝利したとき。

そのときのユリアの気持ちは…、

「子供狩りを止め世界平和をもたらす戦いに貢献した」という、満足感。
「光の戦士としての使命を果たした」という、義務からの解放感。
「はじめて自分が決めたことを成し遂げた」という、自律の達成感。
「過去は、もう戻れないところまで行ってしまった」という、寂寥感。
「これに責任を持ち、これからも前に進もう」という、毅然とした決意。

そういった、強い気持ちが入り交じった、交響組曲のクライマックスのような高揚した気分。
普通の人なら、ガッツポーズと泣き笑いで叫びまくるようなところであって、 普段は感情を表に出さないユリアも、思わず表情が変わった…、いえ、 気持ちのこもった笑顔ができた。
 それが、あの表情の真相なのかな…と、思いました。

 ユリアには、これからも敗戦国の皇女でありながら 荒れ果てた大地の復興を目指すというつらく苦しい道程が待っています。
 でも、これだけ精神的に成長した彼女なら、 きっと成し遂げてくれるのではないでしょうか。

 そんなユリアの笑顔を、未来でも見られますように。

(3) ユリアという名の花
 ユリアという人を表す花。それはどんなものでしょうか。
 ぼくは以前、いろいろな人から意見を募ってみたことがあります。

(1) サクラ

ぼくの一押しが、これ。雰囲気もですが、桜を背景にユリアを描くと、絵の 配色的に、淡い暖色系で統一されて、とてもいい雰囲気になると思います。

 ある日、ぼく友人から花見の誘いがありました。…こういうとき、ぼくがどういう 連想をするか。一部の方は、ぼくの思考パターンも読めるでしょう。
 「そうだ。ユリアとお花見に行きたいな〜。 お弁当を『あ〜ん』って食べさせてくれたり、桜の下でユリアの膝枕で 寝っ転がったり。ふわふわと、とても落ち着いた気分になれそう…」
 というわけで、相変わらずぼくの妄想は好調です。(笑)

花言葉は「精神美・高尚・純潔・心の美・優れた美人・淡白」。
どれもぴったりだと思います。猛らず、気取らず、負けずに、 まっすぐ生きる精神美こそ、ユリアという人の象徴ですね。
 「心の美」「優れた美人」あたりは言うまでもなく。 「高尚」も、皇女たる彼女には当然でしょうし、おとなしすぎて近寄りがたい 雰囲気、というところにも通じる気がします。
 「純潔」は…これもありでしょう。戦争を通して、決して純真無垢なままでは いられなかった(それと知らず兄を好きになったり、兄を倒すことを選んだ) 彼女でも、きっと精神の奥底にはずっと純潔があったのではないかと思うのです。 「淡白」も、ある意味彼女らしいと言いますか、自分が本当に大切にする一部の 事柄以外には、あまり自分からは首を突っ込まない性質であるように思います。

 すぐ散ってしまいそうな儚さも、またユリアっぽい味かもしれません。
 でも、一度散ってしまっても、次の年の春にはまた咲くのです。
 そんな粘り強さも、ユリアの持ち味でしょうか。

(2) ユリ

光の皇女・ユリアのイメージカラーは、紫、銀のほかに、白があります。
上品で清楚な彼女のイメージに合いますね。

花言葉は、白いユリなら「威厳・純潔・無垢」。
皇女としてナーガの力を振るう姿には威厳がありますし、 純潔・無垢なイメージもあります。ユリアの精神の奥底にはずっと 純潔があったのではないかと思うのです。

ユリアだからユリという語呂合わせも、もちろんあり。

(3) カスミソウ

 個性派ぞろいの解放軍にあって、おとなしくてあまり目立たないけれど、 決して欠かせない大切な存在。それはさながら、花束の主役ではなくても 目立たない彩りとして重要なカスミソウのようです。

 花言葉は、「清い心・切なる願い・無邪気・無意識・親切」。
 「清い心」はもちろんですが、「親切」なくせに「無意識」というところは ユリアにマッチしている感じがします。「無邪気」というのも、子供ユリアの イメージにつながるのではないかと。
 そして、彼女の「切なる願い」とは、いったい何なのでしょうか。

(4) アヤメ

あまり居丈高ではなく、ひっそりと咲く地味さ加減が似合うかも。

花言葉は「神秘な人・よい便り」。
ユリアはまさしく、神秘な人…です。 あきらめずに生きていけば、 いつかよい便りがあるといいですね。

 他にもいろいろ考えられると思います。
 あなたにとって、「ユリア」を表す花は、何でしょうか?

(4) クラスチェンジ・ドリーム
 ユリアは、幼少時代は皇女、思春期は放浪者、そして戦争時代は シャーマン、セイジと、いろいろな「クラス」を持っています。
 もしゲーム中では実現しなかったこんなクラスにユリアがなったら…、 というのを、想像してみました。

【森の弓使いユリア】

「もののけ姫」のサンとか、封印の剣のスーに近いイメージです。

 ユリアが弓をとるきっかけですが…、放浪時代、シレジアの山の中で 暮らしている際に、食料をとるために…といったことが考えられます。
 ですが彼女にとって、山の動物たちは食べる対象であると同時に、 心を通わせることのできる存在でもあるとイメージします。
 弱肉強食は自然界の摂理。動物たちも、狩人が彼女なら、食物連鎖の輪の中で ともに生きることを納得するのではないでしょうか。
 ロプトの追っ手から逃げるため、孤独に暮らさざるを得ないユリア。そんな 彼女の友人は、狼、猿、リス、熊、ツバメ、その他大勢の森の仲間たち。 シレジアの自然を守るため、邪悪な血を引く悪魔たちからユグドラルを守る ため、戦うことになるでしょう。

 性格は基本的に無口、無愛想。でも信用できる相手には心を開くと思います。
 孤独であっても、森のみんなと一緒なら淋しくない。でも、心のどこかで、 心を通わせることのできる人間を待っていることに、 彼女はいつ気づくのでしょうか。

 容姿は、原作のユリアをベースに、動きやすいようローブから半袖半ズボンに 着替えてもらいましょうか。樫の木か何かで作った愛用の装備 「ユリアの弓(攻撃力7、命中率90、必殺+10、重さ3)」は、彼女に合わせて サイズ小さめで使いやすいタイプ。

 口調から、ですます調をなくしてしまいましょう。
 森の動物に「みんな、こっちよ」とか言うのに慣れているので、その言葉遣い をベースに、「あなたが、セリス?」といった感じでいきましょうか。
 ただ、彼女なりのこだわりとして、長い銀髪だけはそのままにして おきましょう。弓を放ったとき、ぴいぃぃぃんという弦の音とともに 彼女の髪がなびくのは、非常に絵になりますね。

 スキルは追撃、連続、見切りと、サークレットがあれば祈り、ライブも。
 他に、森の動物たちを呼んでともに戦ったり、森林山岳で暮らす サバイバルのスキルもあるかと。

決め台詞は、「あなた…やわらかな匂いが、するわ。」


【法王ユリア】

 弓使いユリアは、放浪時代のユリアを発展させた形です。
 では、少女時代のユリアを拡張させたらどうでしょう。
 原作では、10歳でバーハラから出て行かざるを得なかったユリア。 彼女がもし、そのままバーハラで育っていたら、とイメージします。

 ユリウスは皇太子として立派な能力を持ち、政治軍事の権力はアルヴィスと ユリウスに集中して素晴らしいグランベル帝国ができあがります。
 一方ユリアは、ブラギの教えにのっとり、ナーガの継承者として 宗教面の指導者となりうると考えられます。

 両親と兄の愛に包まれて育ったユリアは、原作に比べ、清楚さ、優しさは そのままに、より人当たりがよく、感情を表に出すようになると感じます。 グランベル国民から悩みを聞き、神の教えを説いて諭し、日々精進を怠らず。 彼女が杖を一振りすれば、数百の国民が生きる活力を心の底から沸き立たせます。

 本人の素質をベースに宮廷美容師に磨き上げられた風貌は、威厳と慈愛を 兼ね備えた、女神と見まごうばかりの完璧な美。
 そんな彼女の衣装は…、豪華絢爛なのも良いですが、シスターっぽく シンプルなのも良いかと。白一色の折り目正しい修道衣にヴェールは、 一点の汚れもない彼女の心を表すかのようです。

 装備品はサークレットと、リライブ、リブロー、リザーブ、ワープなどの杖。 彼女に人殺しなどできようはずもありませんから、武器はありません。
 害意を持った相手は、スリープで眠らせた後、ゆっくり話し合います。 暖かく柔らかく、それでいて心にしみるような力を持った彼女の言葉に触れ れば、たいていの悪人は改心し、二度と罪を犯さないと誓うことでしょう。

 唯一の欠点は、箱入り娘であるがために、どろどろしたこの世の悲しみに 触れた経験がないことでしょうか。
 彼女が遠くイザークの村を視察に行ったときに見初めたセリス少年が、 「ぼくの父はアルヴィス皇帝に騙し討ちで殺されたんだ!」と叫んだとき、 彼女の中の世界が大きく変わり、動き出す…かもしれません。


【法王ユリア・陰陽ver.】

 というわけで、その続き。光と闇を併せ持つ法王ユリアです。

 セリスの告発により、今までの自分は光の法王と祭り上げられていただけで、 無垢で無知な少女、かわいい人形であったと思ったユリア。
 自分の力で、真の歴史を調べ始めます。
 父アルヴィスによるシグルド謀殺の真相究明。 その過程でユリアは、ロプトによる市民虐殺、民衆によるロプト弾圧の 憎しみの連鎖が根本原因であることに行き当たります。 そして父は自らの理想、改革のために、あえて騙し討ちの手段を選んだことにも。

 ユリアは悟ります。光と闇は、ともに必要であることを。 理想の光を心に宿すことで、はじめて世界の目指すべき方向がわかる。 そして、力の闇を振るうことで、はじめて世界を実際に前へ進めることができる、と。
 こうしてグランベル帝国は、ブラギ教とロプト教の2つを国教とし、 ユリアは2つの宗教の最高指導者を兼任することとなります。

 まばゆい白に包まれた衣装は、裏返すと漆黒の闇。 光の法王ユリアの暖かな優しさ、威厳と清楚さはそのままに、 現実的理知的な思考とシビアな決断実行力が加わります。
 「右手に花、左手に剣」というユリアの教えは、彼女にとっては完全なもの。
 あたたかい光と、ゆるやかな闇とが混ざり合う、ユリアだけの宗教世界です。


【料理人ユリア】

 放浪時代、レヴィンにあまり具体的な世話をされなかったユリアは、 自分で生活を立てていかなくてはなりませんでした。 最初は生きるためだった彼女の食事作りは、だんだんその質を上げ、 いつか彼女は世界でもトップクラスの料理の腕前を持つに至った…としたら。

 得意はシレジア山奥の山の幸をふんだんに使った山菜と肉料理で、 ペガサスのバラ肉シチューのトマトソースは、きのことハーブを使った 仕上げもあいまって絶品です。
 また、新しい食材に対する理解が早く、各地方の料理を短期間で ものにできる要領の良さがあります。

 魔法や杖は使えないものの、料理長としてセリス軍に入った彼女は、 じゃがいもなど大量に手に入る食材を上手に活用した料理を考案、 レシピを作って全軍に普及させます。「解放軍に入ると美味い飯に ありつける」という評判が広がり、志願兵増大に貢献。 また、戦勝祝いでは当地の新鮮な食材を使い名物料理を作り、 郷に入れば郷に従えの精神で異文化交流を促すことも。
 解放軍の融和精神は、このようなところから鍛えられたのです。

 姿形は、長髪を頭で括って、白い帽子とエプロンでシンプルに。
 戦闘能力は無くとも、解放軍の精神的支柱として大活躍のユリア。
 当面の夢は、セリス様と自分だけの食事の席を設けること、でしょうか。


【占術師ユリア】

 ユリアはシャーマン。誰かの声を聞いたり、誰かの心を感じたり、 この世以外の場所と話したり、できることがあります。そんな能力を伸ばして いったら…、世界の明日を占う、お告げを与えるユリアになれそうです。

 透明な水晶は必須アイテム。黒いヴェールに顔を包み、魔力のこもった サークレット、ネックレス、ブレスレットを大量に身に着けます。
 口調はゆっくり、丁寧、かすれるような小声。 一見不気味ですが、親切に占ってくれます。
 姿かたちは、普段のユリアをベースに、ドラクエ4のミネアみたいな 要素が入るのを想像してます。

 ユリアの悩みは、自分が無力なのではないか、ということ。
 未来を予測する力はあっても、それを実際に実現したり、あるいは 望ましくない未来を覆して道を切り開いたりするのは、彼女ではないのです。
 セリス、アルヴィス、ユリウス…、別れ別れになる運命の彼ら。
 みんな一緒にいたいのに…戦う定めの流れを止めることのできないユリア。

 彼女の心を救うことが、誰にできるでしょうか。

(5) 教えて!ユリア様
 アニメなどでは各キャラクターのプロフィールが、誕生日からスリーサイズに 至るまで詳しく紹介されていることもありますが、FE聖戦は違います。 我らが愛しのユリア様、その実像は謎のベールに包まれています。

 しかし、それでも知りたいのがファンの性。 セクハラと言われようと、知りたいものは知りたいわけで。
 公開されていないなら、推測することにしちゃいましょう。

【年齢、誕生日】…761年4月9日生まれの15〜17歳?

 まず、ユリアの年齢から推測。
 ゲーム5章(グラン歴760年春)で、アズムール王がアルヴィスと ディアドラに「早く子をもうけよ」と言っていますので、この時点では ディアドラが妊娠していないだろうと思います。
 すると、ユリアが生まれたのは早くても761年。
 この場合、戦争中(777年)では15〜6歳。 戦争終結(778年)頃で16〜7歳ということになります。 コープルより年下というのも考えにくいですから、大体このぐらいの年齢と 考えてよいのではないでしょうか。

 次は、誕生日。こちらはゲーム中に何の根拠も提示されませんから、 第六感でぴぴっとイメージするしかありません。 おとめ座で9月とか、誕生石ルビーで7月とか、いろいろありますが…、 ここは「花」でいきましょう。
 上でも触れましたが、似合う花の一つが 「桜」。花言葉は「精神美・高尚・純潔・心の美・優れた美人・淡白」です。 この桜を誕生花とする日は…、(いくつかの説があるようですが) 4月9日です。

 というわけで、とりあえずユリアの誕生日は…、 グラン歴761年4月9日、とイメージします。

【身長】…160cm?

 ユリアの身長は、どのぐらい?…これは諸説あり、人によって 大きくイメージが違うようです。

 可愛らしくて世間知らずで、セリス軍に入っても何していいかわからず おろおろしているような、守ってあげたい感じのユリアだと、 150cmかそれ以下ぐらいのちんまりしたイメージ。
 レヴィンに拾われた頃は、そのぐらいかもしれません。

 頭脳明晰で魔法からイタコまで多芸多才、芯の強さを持ち追撃連続見切りで シビアな戦いもこなす有能なユリアをイメージするなら、 160cm以上。現代にいたら辣腕秘書みたいな。メガネも似合いそう。

 個人的イメージは160cmぐらいで、ラクチェよりやや低く、 ラナよりかなり高いぐらいをイメージしています。

 皇女としての教育はしっかり受けていますので、普段から 背筋を伸ばして常に良い姿勢で生活していると思います。

【体重】…50kg?

 ごめんなさいごめんなさい。タブーというかトップシークレットというか、 プロフィールのひとつとしてあえて切り込みます。 でもユリア本人はあまりこの件について気にしてなさそうですが…。

 重くは…ないですよね。きゃしゃなイメージです。 「かよわいユリア」イメージの人は、それこそ吹けば飛ぶような… 40kg足らずのちんまりマスコットサイズ(?)。 そんな小さなユリアがナーガで最強だなんて世の中は凄い。

 でも、セリスたちの行軍にしっかりついていき、砂漠を移動力1で歩ける ユリアは、それなりにスタミナもあるのでしょう。 シレジアで放浪生活を生き抜くには、ある程度のサバイバル力も…。

 身長160cmベースなら、50kgか、やや少ないぐらいではないでしょうか。

【スリーサイズ】…75(A〜B)−62−75?

ユリアがあまり自慢できそうにない分野です… (やっぱり本人は気にしてなさそうですが)。
数字にしてしまうと味気ないかもしれませんが、想像してみましょう。

バスト…
 「小さい」と思う人が多いようです。
 お母さんのディアドラは大きそうなイメージなのに、どうしてでしょう。 やっぱり成長期・思春期に貧しい暮らしをしていたのが原因でしょうか。
 アンダー65弱か65で、AかBカップぐらい(トップは75いくかどうか) ぐらい…と想像しておきましょう。
(小柄ユリアイメージなら、アンダー63の、AAからAぐらいでしょうか)

 ユリウスの額とは違い、ユリアの額には聖痕がありません。 ナーガのしるしは、どこか、普段は見えない場所… たとえば胸に、あるのかもしれませんね…。

ウエスト…
 比較的、細身でしょう。でも痩せこけていては戦いを勝ち抜け ませんから、健康的といえるレベルは保っているでしょう。
 身長160cmベースなら、60〜65cm?ちんまりユリアでも、55以上は…。 余談ですが、あまり「くすぐったがり」ではなく、脇腹をくすぐっても 無反応だったりするかもしれません。

ヒップ…
バストに比例して小さそう…。 あんまり、こう「ぷりん」とした格好のユリアは想像しづらいです。 75cm前後が、せいぜいかもしれません…。

【趣味】…読書、料理、音楽?

 ひとことでいって、無趣味なほうではないでしょうか。 「余暇を楽しむ」ということそのものに、興味が薄そうです…。
 でも、人生をまじめに生きるばかりでなく、ときには何かを楽しんでみるのも よいのではないでしょうか。

 スポーツ・アウトドア系は、あまりユリアのイメージに合いません。 内気そうな性格で、シレジアでは隠れ住んでいて…。それに、あの 透き通るような真っ白な肌が日焼けしてしまったら大変です(?)。
 それ以外でも、勝負事や、たくさんの人といっしょにやることは あまり経験がなさそうです (FE聖魔のラーチェル様と同様、 賭けごとは、やってみれば強いと思いますが)。

 基本的には、ひとりでできる趣味をたしなむのではないかと思います。

 まずは「読書」。魔道書だけでなく、歴史書、政治論、霊関連、古代語、 その他雑多な書物を読みこなしそうです。

 次に「料理」。シレジアで生き延びるためにも必要だったでしょうし、 王宮で肥えた舌で微妙な味を見分けつつ、貧乏な時にもありあわせの 食材で栄養を補給しつつ楽しめる料理を開発できそうです。

 最後に、「音楽」はどうでしょう。吟遊詩人だったレヴィンのもとで 育ったなら、音のセンスは優れていそうです。アルヴィスも芸術を 愛するイメージがありますし。
 レヴィンの伴奏で、清らかでゆったり大らかな歌声を響かせて… そんなユリアのコンサートがあったら、ぜひ聞きにいきたいです。

【資格・特技】…皇女、光魔法★、イタコ、記憶喪失、ナーガ召喚、など

 おとなしそうなユリアですが、実はものすごく多芸多才です。

 まずは、「皇女」。
 最初は皇女様っぽくないユリアですが、根っからのお姫様です。 バーハラでは優雅に国民に向けて手を振っていたりするでしょう。 出撃前の城内画面で、セリスの隣の椅子にちょこんと座っているのも 皇女っぽくて良いですね。

 戦いでは、「光魔法★、杖B」。
 光使いそのものが珍しい世の中、これだけで渡っていけます。 「追撃、連続、見切り」も、凄いポテンシャル。ぽーっとしているようで、 戦闘ではばしばし魔法を叩き込み、容赦なく敵を追い込みます。

 「シャーマン」またの名を「イタコ」と呼ばれる特技もあり。
 ただ、どうもユリア本人の意思とは無関係に誰かが降りてくるみたいですね。 その間の記憶はユリアにないみたいで、勝手に身体を借りられるユリアも 迷惑な話ではあります。
 「セリス様と離れ離れになって二度と会えないような…」 という「予言」能力もあります。

 …特技というべきかはともかく、ユリアを語るに欠かせないものが3つ。
 「記憶喪失」、「さらわれ」、「ダーク化」。
 ヒロイン3点セットというべきでしょうか。
 お姫様たるもの一度はさらわれるぐらいでなくては、箔がつかないのかも しれません。ついでに「マンフロイサマニ…」とカタカナしゃべりの 特技が身につくのもご愛嬌。

 そして最後に、「ナーガ召喚」。
 攻撃力、グラフィックの迫力、神聖さ、そのすべてにおいて、 全FEでもトップクラスの凄さです。私たちは、ただひれ伏すばかり…。

【好みのタイプ】…不明

 …ユリア本人に「好みのタイプは?」と聞いても、まず質問の意味が 通じないと思うのですが…。
 もちろん「好みの男性のタイプ」ということですが、そもそもユリアは 「恋人がほしい、彼氏がほしい」という意識がほとんどなさそうです。

 記憶がなくて、自分の素性がわからない不安定感。 そんな中を生きていく意識。戦争中、自分の使命を果たす責任感。
 そういった、「生きていくこと」にせいいっぱいなユリアに、 「好みのタイプ」とか「将来結婚したい人のイメージ」といった 軽い意識はなさそうです。

 もしユリアに恋人ができるとしたら、まず「この人が好き」という ところから入るしかないんじゃないかなと…。 「好きになった人が、好みのタイプ」というわけです。
 逆に言うと、ユリアのほうから好きと思われない限り、誰に迫られても あっさり断ってしまいそう。
 ユリアのハートを射止めるのは、難易度が高いと思います。


 ぼくのイメージをもとに、ユリアのプロフィールを推測してみました。
 ずいぶんイメージが違うところもあるでしょう。
 ユリアは、人によって幅広いキャラクター像を描ける人でしょうから…。 あなたもぜひ、いろいろイメージしてみてください。

(6) ユリアの系譜
 ファイアーエムブレムのシリーズでは、ある作品に出てきた キャラクターの特徴をわざと一部残して、別の作品で類似した特徴を持つ 人物を登場させるといったことが、ままあります。
 例えば、毎度のように出てくる「ペガサス三姉妹」などは その典型。 「封印の剣」のマーカス、アレン、ランス、ボールス、ウォルトは、 それぞれ「暗黒竜と光の剣」のジェイガン、カイン、アベル、ドーガ、ゴードンの 特徴をよく受け継いでいます。

 そんなファイアーエムブレムの歴史の中で、「ユリア」はエポックメイキングな キャラクターだったといえると思います。
 寡黙で内気な彼女のような人は、聖戦以前には見当たりませんが、 ユリアが現れ、人気を博したことにより、それより後のシリーズでは たびたびユリアの特徴を受け継いだキャラクターが現れることになりました。

 今回は、筆者の独断でユリアの影響を受けていると思われるキャラクターを 挙げ、各々の特徴と<ユリア的属性>を検証することを通し、 FEにおける「ユリアの系譜」を、明らかにします。
 これは、上に述べたようなファイアーエムブレムの特徴を踏まえた うえでの分析であり、ユリア以外のキャラクター各々も、また ユリアにはない魅力をそなえた魅力ある人物であることには 決して変わりありません。

【ユリア】(聖戦の系譜)

 元祖、ユリア。
 長い銀髪、伏し目がちで眠そう、おとなしくて清楚、 テンションが低そう、暗い感じで、謎めいた存在…。
 こんな個性的な人は、FEの歴史ではじめてだったでしょう。

 その容姿、かわいそうな境遇は同情を集め、守ってあげたいと 思わせるものがありました。しかしユリアは同時に、リザイアでHPを吸い ナーガでラスボス撃破という主人公のお株を奪う活躍を見せるのです。
 その一方で、兄殺しの業を背負う凄まじいシリアスキャラでもあり、 元祖にして人間性の深みはトップクラスと言えるでしょう。

<ユリア的属性>
物語のメイン○ 主人公と関係あり○ 長髪○ 魔道士○ 
王女系○ さらわれ○ 悲恋○ 光属性○ 
清楚○ ダウナー○ 記憶喪失○ 巫女系○ 
専用武器○ 紫系○ 無口○ 竜関係○

【サラ】(トラキア776)

 聖戦の続編・トラキア776でさっそく現れたユリア系・サラ。
 謎めいた言動と、リーフの素性を言い当てる能力、専用の キアの杖で物語にからむなど、ストーリーのメインに絡む活躍でした。

 一方で、ユリアにはない小悪魔的というかおしゃまな面も見せ、 マンフロイの娘として、光のユリアに対し闇を引きずったサラという 対比も。もっとも本人は闇魔法使えないのですが。

 リーフ様を好きだったのでしょうか…?それは謎ですが、平和が戻った後 村でひっそりと暮らすのは、好奇心旺盛な彼女には不本意だったと感じます。

<ユリア的属性>
物語のメイン△ 主人公と関係あり△ 長髪○ 魔道士○ 
王女系× さらわれ× 悲恋△ 光属性△ 
清楚× ダウナー○ 記憶喪失× 巫女系○ 
専用武器○ 紫系○ 無口△ 竜関係×

【ソフィーヤ】(封印の剣)

 外見はユリアにかなり似ています。半竜の彼女は、長い時を生きる 種族の血を引くせいか、会話がのんびりして「…」が多いです。
 寡黙で謙虚ですが、洞察力はかなりのものがあり、ファやレイとの 会話を見ていても、見るところをきちんと見ているという印象です。 ユリアとは違い、闇魔法使いですが、巫女の素質(予言)はあります。

 惜しむらくはユリアと違いメインストーリーにはあまり絡まず、 サブキャラ的位置づけで終わった点でしょうか。ただ、EDでは 主人公と結ばれることも可能ですし、ナバタにいてもイドゥンの心を戻す 助けになることができるでしょう。

<ユリア的属性>
物語のメイン× 主人公と関係あり△ 長髪◎ 魔道士○ 
王女系× さらわれ○ 悲恋× 光属性× 
清楚○ ダウナー○ 記憶喪失× 巫女系△ 
専用武器× 紫系○ 無口○ 竜関係○

【イドゥン】(封印の剣)

 外見はユリアと違いますが、「心をなくした空ろな人形」としての イドゥンの性格は、暗そうなユリアの表情を連想させるものがあります。 竜に絡んだ世界の大きな流れに翻弄され、犠牲になる悲しみも共通。
 光の直系であるために兄を殺さなくてはならないユリアと、 世界を解放するために空ろな心で竜を産み続けるイドゥンと。
 どちらがより悲しいでしょうか…。

 アルヴィス、ディアドラ、ユリウスを失っても新しい世界へ歩みだした ユリアのように、心を失ったイドゥンも、いつか、 彼女自身の望む未来へと歩めたなら、いいですね。

<ユリア的属性>
物語のメイン○ 主人公と関係あり× 長髪○ 魔道士× 
王女系× さらわれ△ 悲恋× 光属性× 
清楚△ ダウナー◎ 記憶喪失○ 巫女系○ 
専用武器○ 紫系○ 無口○ 竜関係○

【ニニアン】(烈火の剣)

彼女は、外見およびストーリーの位置づけにおいて、最もユリアに近い 人といえるかもしれません。踊り子にユリアという斬新な組み合わせでした。
 主人公エリウッドを思いながら、好きだと告げることができず、秘密を抱えて 行動をともにする苦悩を抱え、彼に斬られて命を落とすニニアン。 エルバートの死のきっかけを作ってしまったのも、彼女です。
 シグルドを殺したアルヴィスの娘にして、帝国皇女という立場でありながら 解放軍で戦うユリアと、一脈通じるでしょうか。

 ユリアは最後に独り立ちして、自分の心の強さで戦いに幕を引きます。
 一方、ニニアンは…ずっと守られて生きていくのかも、しれません。

<ユリア的属性>
物語のメイン○ 主人公と関係あり○ 長髪○ 魔道士× 
王女系× さらわれ○ 悲恋○ 光属性× 
清楚○ ダウナー○ 記憶喪失△ 巫女系○ 
専用武器△ 紫系× 無口○ 竜関係○

【ミルラ】(聖魔の光石)

 え、彼女がユリア系!?…と思うでしょうか。たしかに外見は異なりますが、 彼女の環境や内面は、かなりユリアの血脈の影響を受けていると思います。
 どちらかというと、チキの影響をより強く受けている人物ですけれど。

 つらいことを見せようとしないミルラですが、闇の樹海でひとり生きる 彼女は、誰にも理解されえない本質的な孤独を抱えています。
 子供っぽい外見に反し、とても思慮深く、自分と世界を考えています。

 ユリアにとってセリスたち解放軍が生きる希望になったように、 エフラムの言葉が、ミルラにとって救いになるでしょうか。

<ユリア的属性>
物語のメイン△ 主人公と関係あり○ 長髪× 魔道士× 
王女系△ さらわれ○ 悲恋× 光属性△ 
清楚○ ダウナー△ 記憶喪失× 巫女系× 
専用武器○ 紫系○ 無口△ 竜関係○

【イレース】(蒼炎の軌跡)

 一応、最新作の蒼炎からもひとりぐらい欲しいということで。
 しかしこのイレース、ユリア系の中では異端というか、ユリア系以外の 個性が強烈すぎて、なかなか…この中で語ることが少ないんですが。

 姿かたち、おとなしそうなしゃべりかたなどはユリアと 共通するところもなくもないんですが、まあ…何というか…。 リザイアでHP吸いまくりのユリアを思わせるブラックホールぶり といえば、筋は通るでしょうか…ね。

<ユリア的属性>
物語のメイン× 主人公と関係あり× 長髪○ 魔道士○ 
王女系× さらわれ△ 悲恋× 光属性× 
清楚△ ダウナー○ 記憶喪失× 巫女系× 
専用武器× 紫系○ 無口△ 竜関係×


こうして見てきたユリアの系譜。
ユリア以外のそれぞれの人は、ユリアとは全く違う独自の個性を持った ひとつひとつの人格でありながら、そのどこかに「ユリアの匂い」を 残しているように感じるのです。

これからも、新しい魅力的な「ユリアの子供たち」が、 ファイアーエムブレムの世界から生み出されていくことを期待します。




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